ソルトシの日記
ヘアケア・ケミカルに特化したサロン
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landmhair
2009-04-14T07:15:22Z
2009-04-14T16:15:22+09:00
L&M hairでは、今まで書いたものの代表的な項目を美容ブログに転載しました。
このほかの、ヘアケア・ダメージケア情報などはL&M hairのブログをご覧下さい。こちらから、【ソルトシの日記】
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landmhair
2009-02-03T07:40:50Z
2009-02-03T16:40:50+09:00
水は水です!!
最近、広告やインターネットなどでさまざまな水が紹介されています。
お客様にもたまにL&M hairの浸透水のことを聞いてくることがあります。
しかし、L&M hairでは、浸透水は【ミネラルなどの不純物が入っていない】ので、PPTの希釈などに使用しています。
水は、主にサポートに徹するものだと思っています。
ですが、最近は水がメインになっている場合があります。
【ビー○ンのお水】が有名なのですが、そのお水を使うと【薬剤が無毒化するや髪が傷まない】などが謳われていたり、また別のメーカーの【電子水】などでは、【キューティクルが自己再生する・髪の内部のミトコンドリアが活性する】などの効果を謳った商品もあります。
また、水だけではなく最近は【ピコテクノロジーを使った完熟ミネラル】というM○Dという商品もあります。
どの商品も、やればやるだけ良くなるいうフレーズがついていて、中にはカラーやパーマをすると髪が治る、カラーをしてもプリンが分からないなどのことが書いてあります。
普通、カラー剤などに何の変哲も無いただのお水を添加するだけでも、薬剤はお水によって薄まるので傷みにくくなります。カラーなどが無毒化・無害化することはありません。
毛髪は死んだ細胞なので何を使ってもミトコンドリアが活性することもなければ、キューティクルが再生することなどもありません。
いま現在、CMC(細胞間脂質)をナノリポソーム化(ナノカプセル)するDDS(ドラック・デリバリー・システム)と呼ばれるナノテクノロジーがようやくできて、業界内では画期的な進化を遂げたのです。
仮に、ナノサイズ(10億分の1)よりもさらに小さいピコサイズ(1兆分の1)が実現できたとしたら、世界規模の発明になり、先に医療技術に使用されます。
仮に毛髪化学に先に落とし込まれても特許も取っていないのはすごく寛大なメーカーだと思います。
完熟ミネラルをアミノ酸結合する為に200度のアイロンで加熱すると髪にツヤがでると書いてありますが、ミネラルはL&Mのブログに書いてあるように、髪にとっては不純物になります。
200度のアイロンは髪のタンパク質の熱変性をまねきます。それに、200度のアイロンでは艶ではなく、一時的なテカリです。
商品を使っているスタイリストは、必ずしも商品や成分の事を分かっているわけではありません。
商品を売っている材料屋(ディーラー)も商品や成分のプロではありません(ちゃんと勉強しているディーラーもたくさんいますが…)
残念なことではありますが、一部のメーカーによる偏った知識や理論を、真面目に受け止めているサロンやスタイリストが、真剣に悪気も無しにお客様に提供している場合もあります。
水に不思議な力がまったく無いとはいいません。
化学で説明できないこともたくさんあると思います。
しかし、今の毛髪理論のCMC補給(ナノリペア・ペリセアなどの内部補修)・高分子補修(プロティーキュート・リピジュア・キトサンなどの外部補修)とは、まったくかけ離れた理論…天然水・電子水・完熟ミネラル液などを使って治すなどは、ありえない事です!
【水は水です!!】
L&M hairでは、良い水は、良いサポート役をしてくれると思っています。
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landmhair
2009-01-21T03:36:46Z
2009-01-21T12:36:46+09:00
天然モノより加工モノ!?
このブログでは、普段お客様がなるべく使わないほうがよいモノを紹介してきました。
【高級アルコール系界面活性剤(ラウレス硫酸Naなど…)】【シリコン(ジメチコンなど…)】【せっけん(脂肪酸Naなど…)】の3点を使い続けると髪は決して良い方向には行かないと書いてきました。
ただ、髪に悪いモノばかり書いていても良いモノが何か分からなければいけないため今回はその点について書いていきたいと思います。
まず、世の中には色々な成分があります。髪に良いといわれる成分だけでもかなりの数になります。
その中で、どれが良いものなのかを見るうえで、L&M hairが気をつけてみているところは…【化学装飾】です!!
化学装飾とは…ある成分をより効果的にするために加工されたモノで、【カチオン化】【エステル化】【アルキル化】【シリル化】の4種類があります。
【カチオン化】… ペプチドの末端アミノ基を4級アンモニウムカチオン化することで、傷んだ毛髪への吸着性を高め、毛髪に柔軟性と帯電防止機能を付与するタイプです。
※分かりやすくすると、ある成分に+イオンの機能をつけて、-イオンに傾いたダメージ部分に吸着しやすくする加工
【アルキル化】… 油性成分を結合させること。アルキル化させたPPTは毛髪への吸着性が高まり、ツヤと柔軟性を与える効果がある。
【エステル化】… ペプチドの末端カルボキシル基をエステル化することで、アルコール可溶型としたタイプです。このたんぱく質は水に解けづらくエタノールやアルコールで溶解します。更に毛髪に入ったエタノール成分はたんぱく質を呼び込む作用も発揮します。
【シリル化】… シリル化PPTとはシリコンを結合させたPPT。熱を加えると毛髪に持続性のある皮膜を作り毛髪の櫛どおりを良くしツヤを付与する効果がある。
※分かりやすくすると、ヒートプロテイン(正確にはプロテインは分子量数万のことなのでPPTが正しい)のこと
例えば、よくシャンプーやトリートメントに使われるケラチンという成分ですが、同じケラチンでも分子量が数百~数万というように様々な種類がありますし(分子量に関してはブログ【サロンケアの重要性】をご参照下さい)
同じ分子量のケラチンでもカチオン化などの化学装飾を施したケラチンと化学装飾していないケラチンでは髪の吸着性が大きく変わります。
また、化学装飾と同じような意味合いで【誘導体】も見逃せいない点です。誘導体も上記の化学装飾同様、ある成分をより効果的にする加工です。
例えば、保湿成分で有名なヒアルロン酸ですが、ヒアルロン酸にアセチル基を用いたアセチルヒアルロン酸は、ヒアルロン酸の2倍の保湿性を持つヒアルロン酸誘導体です。
ただ、化学装飾と誘導体は一緒の意味と捉えられていることが多く一般的には化学装飾は誘導体の一種で考えられていることが多いのです。
例えば、ビタミンCはアスコルビン酸という成分ですが、酸化安定性が悪く分解しやすいため、ステアリン酸のエステル化で安定させたステアリン酸アスコルビル(ビタミンCステアレート)やパルミチン酸のエステル化で安定させたパルミチン酸アスコルビル(ビタミンCパルミテート)は一般的にはビタミンC誘導体と表記されます。
そして、最近は【両親媒性】も注目されています。
両親媒性とは…親水性・疎水性の両方の性質を持った媒体で、毛髪の内部も親水層・疎水層と両方の層があります。もし、ある成分が毛髪内部に浸透しようとする時、親水性の成分ですと疎水層で浸透しなくなり、疎水性の成分は親水層で浸透しなくなります。両親媒性の成分は親水層・疎水層に親水性・疎水性がうまく作用して毛髪内部に浸透します。
例えば、L&M hairで使っている成分では【ペリセア】【スピエラ】が両親媒性の成分です。
※ちなみに、両親媒性のモノは昔からあって、身近なモノですと石鹸などがあります(ただし、石鹸は補修効果はありません。詳しくは【自然派志向の落とし穴】をご覧下さい)
1つの成分をみた場合、例えばケラチンを比べるとき、分子量・化学装飾(誘導体)・両親媒性などの特性・特長を判断します。
たとえ、トリートメントなどにケラチン配合と書いていても低分子で化学装飾もされていないケラチンでしたら、シャンプーをしたときに流失しやすいのです。
また、ある成分が10%配合されていても、そのある成分の誘導体が5%配合してあったほうが場合によっては効果があります。
また、ヘマチンとケラチンタンパク質(架橋効果)、ペリセアとキトサン(内外補修)など相性の良い成分同士で、より相乗効果があります。
1つの商品(例えばシャンプー)をみた場合、成分表をみて成分の特長(濃度・化学装飾[誘導体]・その他特性[両親媒性など]・相互関係[相性]など)を見極めると同じような商品でも比べることができます。
成分を分析するのは大変困難ではありますが、上記の事を少しでも頭の片隅に記憶していただくと、○○エキス配合やケラチン・コラーゲン配合といった謳い文句でも、化学装飾などの加工もしていないプレーンなモノですと効果が少ないって言うのがわかると思います。
※プレーンなモノでも例外があって、加水分解されていないケラチン(L&M hairではケラテック[生ケラチン])は化学装飾の加工はされてはいませんが分子量が4万ダルトンと毛髪の分子量に近いため使用しています。
L&M hairでは、ホームケアのシャンプーやサロンケアのトリートメントなど上記の特長を見極めて使用するように努めています。
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landmhair
2009-01-16T08:09:18Z
2009-01-16T17:09:18+09:00
シャンプーの分析2
さて、今回は添加剤について説明したいと思います。
その前に、皆様に確認したいことがあります。
よく[無添加]と書かれていることがありますが、一体何が無添加かご存知ですか?
無添加とは…正式には【旧表示指定成分無添加】が正しく、旧表示指定成分とは、2001年3月まで、表示が義務づけられていた指定成分のこと。化粧品に含まれる化学薬品の中で、厚生省が指定したアレルギーや皮膚障害を起こす可能性の高い成分を『旧表示指定成分』といいその成分は全部で102種類あります。2001年4月からは、全成分表示が義務化され旧表示指定成分という言葉が使われています。
上記に、正式には…と書いたのは、現在[無添加]と記載されているものは、パラベン(保存料)無添加・香料無添加・着色料無添加などきちんとした無添加ではない事が多いので、無添加だけで良いものと判断するのは間違っていると思います。
また、旧表示指定成分無添加の製品が必ずいいものかというと、それも一概に言えないのです。
例えば、旧表示指定成分の中のある成分は、現在きわめて安全な成分であると変更になったものもあります。
それどころか、旧指定成分に入っていないものが、実は危険な場合もあるのです。
それでは、添加物とは一体どうゆうモノかというと…前回記載した【界面活性剤】・【油性原料】・【保湿剤】・【植物抽出エキス】・【キレート剤】・【防腐剤】・【ph(ペーハー)調整剤】・【香料】・【着色料】・などがあります。
このように、多種多様なものが配合されてシャンプーやトリートメントが作られるのです。
そして、今回はL&M hairのオススメの成分を紹介したいと思います。
※良い成分は日々開発・商品化していますので、このブログの内容も変更していくことがあります。
【PPT】分子量…数百から数万
・加水分解ケラチン
・加水分解コラーゲン
・加水分解シルク
・加水分解コンキオリン
・加水分解大豆タンパクなど…
【カチオン化】俗称:ダメージセンサー
・ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチン
・ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解コラーゲン
・ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解シルクなど…
【シリル化】別名:ヒートPPT
・(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解ケラチン
・(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン
・(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルクなど…
【アルキルカチオン化】
・ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン
※分子量20,000~40,000の高分子ケラチン
◎プロティーキュート
・プロティーキュートは、γケラトース3種類(Hガンマ・Cガンマ12・Cガンマ)とαケラトース2種類(Uアルファ・Cアルファ)の5種類の毛髪補修効果の高い高分子ケラチンです。
特に、Cガンマ12は補修力が最高レベルの原料です。
上記のラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチンはCガンマ12のことです。
詳しくは◎プロティーキュートをクリックしてください。
・ケラテック[表示名:ケラチン]
※加水分解されていない特殊なケラチン。分子量40,000~60,000
【脂質系】
・ペリセア(ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)
・リピジュア(ポリクオタリウム-51・ポリクオタリウム-61・ポリクオタリウム-64・ポリクオタリウム-65)
※ヒアルロン酸の約2倍の保湿力を持っている脂質です。
※L&M hairで使用しているものは毛髪用のポリクオタリウム-64(分子量約60万)
・ナノCMC(ナノリポソーム)…DDS(ドラッグデリバリーシステム)の事。
最新のナノテクノロジーで有効成分(L&M hairの場合は、18-MEA・コレステロール・セラミド)をナノリポソーム(極小のカプセル)化して必要な場所に浸透させる技術。
【キトサン誘導体】
・カルボキシメチルキトサンサクシナミド(分子量:約30万)
・ヒドロキシプロピルキトサン(キトフィルマー(分子量約45万):キトフィルマーHV[高濃度タイプ]分子量約90万)
【ヒアルロン酸誘導体】
・アセチルヒアルロン酸
・ヒドロキシプロピルヒアルロン酸
【尿素誘導体】
・ヒドロキシエチルウレア
【ヘアケア用植物エキス】
・ローズマリーエキス
【抗炎症誘導体】
・グリチルリチン酸ジカリウム
【カチオン化セルロース】
・ポリクオタリウム-10(分子量約50万)
【アミノ酸誘導体】
・ポリ-γ-グルタミン酸
・ポリアスパラギン酸
【NMF】
・プロデュー400・500
・PCA-Na
【ph調整剤】
・リンゴ酸
※基本的にクエン酸が使用されますが、リンゴ酸は毛髪内部の空洞を補正してくれる役割がありますので、ここではオススメしています。
・グリコール酸
※リンゴ酸&グリコール酸は毛髪に付着したミネラル分(カルシウム・マグネシウムなど)を除去したくれます。その際、除去力はグリコール酸のほうが上です。
【架橋材】
・ヘマチン(グロスフィリン)
・ポリアミドエピクロルヒドリン
【フッ素】
・パーフルオロポリメチルイソプロピル
【ヒトオリゴペプチド系】
※ヒトオリゴペプチド-数字で表示されている。EGFで有名になったのはヒトオリゴペプチドー1
【アミノペプチド系】
・アルジルリン…表示名称:アセチルヘキサペプチド-3
※塗るボトックスで有名になった成分
・マトリキシル…表示名称:パルミトイルペンタペプチド-4(旧表示:パルミトイルペンタペルチド-3)
【金属ナノコロイド】
・プラチナ(白金)
・金
・銀
※プラチナはナノコロイドのプラチナで、よくD社の健康食品で宣伝しているものが有名だと思います。抗酸化性が強いのでしわや育毛などのアンチエイジング効果が期待されています。
髪に入ると金属ですので吸着されやすく、プラスの電荷があるので泥パックのように髪もしっかりするとは思いますが、パーマには影響があるかもしれません。キレート等の問題があります。
ただ、非常に高価な薬品で、あまり配合していないと思いますので、心配するほどではないと思います。
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landmhair
2008-12-20T10:17:03Z
2008-12-20T19:17:03+09:00
シャンプーの分析1
さて、このブログを見てシャンプーの界面活性剤に興味が出てきた方もおられると思います。
そこで界面活性剤の種類と選ぶ際のポイントを今回は説明したいと思います。
【アニオン性界面活性剤】
◎高級アルコール系
●ラウレス硫酸アンモニウム●ラウリル硫酸TEA●(C12・13)パレス-3硫酸Na●アルキルエーテル硫酸塩など…
○○硫酸Na(○○はラウレスなど)は、非常に刺激・洗浄力が高いアニオン活性剤です。原料自体も安価ですので、市販のシャンプーの主剤になっている事が多いです。この活性剤が入っているものは基本的にはオススメはできません。
泡立ちがいいというメリットもあるのですが、泡立ちをよくするためなら別の活性剤もあります。
また、汚れを落とすためなら、刺激の少ない活性剤でも2度洗いで十分落とせます。
詳しい内容は【たかが… されど…】をご参照下さい。
※成分表の最後のほうにラウレス硫酸Naなどがあった場合は添加剤の乳化・安定剤の代わりに使うことも、稀にあります。
◎アミノ酸系
●ココイルグルタミン酸TEA●ラウロイルメチルアラニンNa●ココイルサルコシンNaなど…
グルタミン酸はアミノ酸(グルタミン酸)由来、アラニンはアミノ酸(β[ベータ]-アラニン)由来、サルコシンはアミノ酸(グリシン)由来のアニオン活性剤です。
グルタミン酸は、洗浄力が強くなく、あわ立ちもあまりよくないのですが、皮膚毛髪に対してとても低刺激で優しく、コンディショニング効果も高く、高価なアニオン活性剤です。
アラニンは、適度な洗浄力と脱脂力を有しており、シットリとした感触のアニオン活性剤です。
サルコシンは、温和な洗浄力と静菌力を有しており、歯磨剤から身体洗浄剤まで幅広く使用され、サッパリとした仕上がりのアニオン活性剤です。
そのほかに、アスパラギン酸・リンゴ酸などのアミノ酸系シャンプーがあります。
アミノ酸系のシャンプーが主剤になっているシャンプーは、ダメージ毛に対してオススメです。
※アミノ酸系のシャンプーのアミノ酸は、皮膚に対して親和性が高いため、かゆみがでる人もおられます。
◎タンパク質由来系
●ラウロイル加水分解シルクNa●ココイル加水分解コラーゲンNa・ラウロイルシルクアミノ酸Kなど…
シルク・コラーゲンなどタンパク質を加水分解して得られるポリペプチド(PPT)を元にして作られるアニオン活性剤。
皮膚・毛髪に対して低刺激で、非常にコンディショニング効果が高い、非常に高価な活性剤。
※ラウロイル加水分解シルク・ラウロイルシルクアミノ酸Kは、リンス不要なくらいの仕上がりになります。
◎タウリン系
●ココイルメチルタウリンNa●ラウロイルメチルタウリンNa
合流アミノ酸といわれるアニオン活性剤。
AMT(アシルメチルタウリン)と呼ばれることもある。
皮膚・毛髪に対して低刺激の泡立ちの良好な活性剤。
◎α(アルファ)-オレフィン系
●(C14-16)オレフィンスルホン酸Na
洗浄力が高く、泡立ちも良好なアニオン活性剤。
高級アルコール系よりも皮膚への刺激がやや弱くなっている。
※成分表の2・3番目(水の次)だと濃度が濃いため、サッパリとした仕上がりのシャンプーになります。4番目以降は泡立ち・洗浄力の向上に使われます。
◎スルホコハク酸系
●スルホコハク酸ラウレス2Na
泡の持続力が優れているアニオン活性剤。他の活性剤と組み合わせると起泡力が増します。高級アルコールを原料としているが、高級アルコール系よりも皮膚刺激はやや弱くなっている。
※成分表の2・3番目(水の次)だと濃度が濃いため、サッパリとした仕上がりのシャンプーになります。4番目以降は泡立ち・洗浄力の向上に使われます。
◎アルカリ石けん系
●オレイン酸Na●石けん用素地など…
いわゆる石けん。生分解性が高く、洗浄力があるアニオン活性剤。
ph(ペーハー)が高いため、皮膚への刺激性・毛髪へのダメージがある。また、水の中のカルシウムイオンなどと結合して、スカム(石のようなもの)を作り、髪に吸着し、毛髪が硬くなってしまう。
詳しくは【自然派志向の落とし穴】をご参照下さい。
◎酸性石けん系
●ラウレス-3酢酸Naなど…
アルカリ石けんを改良したもの、生分解性が良く、適度な洗浄力があるアニオン活性剤。
弱酸性なので、刺激が緩和されている(ラウレス3酢酸Naが弱酸性と書きましたが、上のアルカリ石けん系以外はシャンプーの場合、高級アルコール系だろうと、アミノ酸系だろうと弱酸性が基本です)
※成分表の2・3番目(水の次)だと濃度が濃いため、サッパリとした仕上がりのシャンプーになります。4番目以降は泡立ち・洗浄力の向上に使われます。
◎アミドエーテル硫酸系
●PEG-3ヤシ油脂肪酸アミドMEA硫酸Na
高級アルコール系とほぼ同等の泡立ちの良さがありながら、アシルメチルタウリン系(AMT)に構造が類似しており、皮膚刺激は高級アルコール系よりも弱くなっている。
※成分表の2・3番目(水の次)だと濃度が濃いため、サッパリとした仕上がりのシャンプーになります。4番目以降は泡立ち・洗浄力の向上に使われます。
【両性界面活性剤】
◎ベタイン系[アミド型]
●コカミドプロピルベタイン●ラウラミドプロピルベタインなど…
天然成分を原料とした、高発泡性・低刺激性を有する両性界面活性剤。
アニオン活性剤との組み合わせにより、優れた増粘・増泡性を示す。
その特性はとてもマイルドで、コンディショニング効果もあり、ベビー用のシャンプーにも使われる洗浄剤。
◎ベタイン系[イミダゾリウム型]
●ココアンホプロピオン酸Na●ラウロアンホ酢酸Na●ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルメチルグリシンなど…
特に眼に対する刺激が低い両性界面活性剤。
ベビーシャンプーなど、低刺激性洗浄剤の基材として使用される
※ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルメチルグリシンは、2007年6月に誕生した両性界面活性剤で、カラーの褪色を抑えることに対して非常に高い効果を持っています。
◎アミノ酸系
●ラウリミノジプロピオン酸Na
両性とアミノ酸の両方の良い点を持ち、眼・皮膚への刺激性が最も少ない低刺激性の両性活性剤。
【非イオン性界面活性剤】
●コカミドDEA
シャンプーに配合すると、泡の安定性向上、起泡、増粘、などの効果が得られる。
ただし補助的に配合するのがベストで、配合比率が高すぎると髪の質感低下につながる。
●ラウラミドDEA
シャンプーに配合すると、泡の安定性向上、起泡、増粘、などの効果が得られる。
皮膚に対して刺激を緩和する作用もあり、高級シャンプーや洗顔料に使われる。
コカミドDEAよりも高性能である。
●デシルグルコシド●ラウリルグルコシド
シャンプーに配合すると、泡の安定性向上、起泡、増粘、などの効果が得られる。
低刺激性で洗浄力を持ちながら高発泡性の非イオン性界面活性剤。
※非イオン系は基本的に乳化剤や安定剤などに使用されることが多いので、ここでは発泡剤として使用されるものを紹介しました。
【カチオン性界面活性剤】
[~クロリド]
●ステアルトリモニウムクロリド●ベヘントリモニウムクロリドなど…
第四級カチオン界面活性剤。カチオンとは毛髪に吸着しやすい状態のことをいう。
毛髪に吸着されて帯電防止、しなやかに柔軟効果を示す。
インバスタイプのリンスやトリートメントにはほぼ確実に含まれ、シャンプー後の髪のコンディションを整える。
トリートメント成分とは異なり、一時的に質感をアップするものである。
静電気や絡まりを防ぐのに有効である。
ただし、タンパク変成作用、殺菌作用なども有すので頭皮には付かないほうが好ましい。
[~アミン]
●ステアラミドエチルジエチルアミン●ベヘナミドプロピルジメチルアミン
いわゆる低刺激カチオン性界面活性剤。
第四級カチオン界面活性剤(~クロリド)よりも低刺激でほぼ同じ効果がある。
毛髪に吸着し、帯電防止、柔軟性などの機能を発揮する。
皮膚や眼に穏和で生分解性にも優れている。
●ラウラミンオキシド
カチオン性の界面活性剤。
シャンプーに配合すると、気泡力・洗浄力増強、泡の安定性向上が望める。
また、帯電防止などのヘアコンディショニング効果もある。
肌に対しても低刺激な成分である。
●クオタリウム-○
○の部分は数字が入る。
数字によって効果が変わるます。
毛髪にはクオタリウム-33がオススメです。
詳しくは、別項で説明します。
●ポリクオタリウム-○
○の部分は数字が入る。
数字によって効果が変わります。
毛髪には、ポリクオタリウム-7・10・51・61・64がオススメです。
詳しくは、別項で説明します。
以上がシャンプーやトリートメントなどに配合されている界面活性剤の概要です。
L&M hairでは、まず高級アルコール系の活性剤が入っていないもの。
そして、水の次に書いてある主洗浄成分が、タンパク質系・アミノ酸系・ベタイン系・タウリン系のシャンプーがオススメです。
また、酸性石けん系・α-オレフィン系・スルホコハク酸系・アミドエーテル硫酸系・非イオン性活性剤などの場合は、水・主洗浄成分の次、なるべく3・4番目以降に含まれるものが良いと思います。
補修力◎ タンパク質由来系
↓
補修力◎ アミノ酸系(グルタミン酸系)
↓
補修力○ ベタイン系・アミノ酸系(アラニン系・サルコシン[グリシン]系)・タウリン系
↓
補修力△ 酸性石けん系・α-オレフィン系・スルホコハク酸系・アミドエーテル硫酸系・非イオン性活性剤
↓
補修力× アルカリ石けん系・高級アルコール系(アルキルエーテル硫酸系)
成分は日々開発されているため、ここに書いてあるものが全てではありませんが、シャンプーなどを選択する際の参考になれば良いと思います。
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landmhair
2008-12-09T02:05:35Z
2008-12-09T11:05:35+09:00
FLY HAIR
「軽くしてください」
お客様のオーダーで必ずといっていいほど言われます…が、どこを軽くするのか?どこまで軽くするのか?っというのが、実は重要で【とりあえず軽く…】っと、思っている方は要注意です。
確かに、今は軽いスタイルが多いのですが、スタイルには本当に軽くしていい部分と、残しておかなければならない部分があります。
また、スタイルによっても少し重めに仕上げたほうが良い場合もあります。
昔…4種類の基本カット【ワンレングス・グラデーション・レイヤー・スクエア[セイムレイヤー]】が偉大なるヴィダル・サスーンによってうまれた頃は、欧米人の髪には適応しましたが、日本人の硬くて直毛の髪には全然合いませんでした。それが、徐々に日本人の髪に合うように軽くするという流れになりました。
しかし、軽くするという事が世に氾濫するようになり、毛先をただ梳いたり・削いだりするペラペラ・スカスカな再現性の悪いスタイルが多数見られました。ただ、時代がウルフなど軽さが優先されたスタイルが主流だったからです。
一方、軽さがありながら、再現性を高めるためのカットを考えるサロンもありました。それが、くびれヘアーなどに代表される2セクション(セクションカット)です。
もともと、髪質が問題の日本人ですが、もう1つ問題なのが…骨格です!!
ゼッペキ・ハチはりと骨格が欧米人と異なり、さらに硬毛・直毛が加わると、かなりスタイル作りは大変です。そんな時には、2セクションは有効なのです。
2セクションとは、スタイルを構成するときハチ辺りから上(オーバーセクション)と下(アンダーセクション)に分けて切り方を変える方法で、レイヤーonレイヤーやグラonレイヤーなどがあります。
しかし、この2セクションも何も考えずに、ただ上下で分けたり、やみくもにセクションを増やしたりする傾向があります(5セクションなど全体をつなげない場合もありますが、骨格ややりたいスタイルを考えてカットします)
なにごとも度が過ぎるとバランスが悪くなります。セクションでカットすることで骨格をカバーしたり、軽く見せることもできますが、髪質を見極めたうえで行わないと余計に手入れがしづらいスタイルになってしまいます。
最近は何でこの位置がつながってないのか、何でここまで軽くしているのかと疑問に思うスタイルがたまに見かけます。
あまりにも軽くなりすぎたスタイルは、チョット根元が伸びただけですぐに重たくなったと感じます。そして、また根元を梳いたらどんどん毛先がペラペラ・スカスカになってしまいます。
ペラペラ・スカスカなスタイルはダメージも受けやすく、乾燥もしやすいので毛先がまとまらずに広がってしまいます。また、軽すぎると光が乱反射しますので艶もでません。さらに、パーマや縮毛矯正をしても綺麗なスタイルにはなりません。
L&M hairでは、とりあえず軽くするのではなく、季節によって、スタイルによって軽くしたり落ち着かせたりするのが良いと考えています。
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landmhair
2008-11-30T19:34:32Z
2008-12-01T04:34:32+09:00
さて、合成界面活性剤(ラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Naなど)・シリコン(ジメチコン・シクロペンタシロキサンなど)に続いて注意しなければいけないホームケアの落とし穴は…
【せっけん[石鹸]】です!!
なぜ石鹸!?
昔からある物で、自然や天然な感じのする物で、無添加などとにかく肌によさそうなものなのに…なぜ?っと、思った人も多いと思います。
石鹸とは…
※石鹸用素地・カリ石鹸用素地・○○酸Na(○○はオレイン酸などの脂肪酸)など…
よくシャンプーなどの合成界面活性剤は危険、シャンプーは天然のせっけんやせっけんシャンプーなら安全、っと思っている方もおられますが、せっけんも脂肪酸とアルカリ金属を化学反応で合成されたアニオン界面活性剤なのです。
合成界面活性剤で危険なのは、上記のラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Naなどの旧表示指定成分のモノで、刺激に関してもせっけんよりもアミノ酸系の界面活性剤のほうがはるかに少ないのです。
また、せっけんはアルカリ性です。身体の皮膚の場合はせっけんで洗っても、一時的にアルカリにph(ペーハー)は傾きますが、皮膚の中和作用が働き再び正常なph(ペーハー)の弱酸性に戻ります。
しかし、髪の場合はアルカリに傾けると髪の表面のキューティクル(魚のウロコ・屋根の瓦などのように幾重にもかさなって髪の内部を守っている部分)が開きます。酸性(クエン酸など…)のリンスなどをつけない限り戻りません。
つまり、せっけんシャンプーで髪を洗うと洗っている間はキューティクルが開いてしまうので、髪の内部のたんぱく質などが流出しやすい状態になります。特に、カラーやパーマをされている方は、カラーの褪色やパーマのダレにつながるのです。
また、せっけんシャンプーは水に含まれるカルシウムなどの金属イオンと反応して金属せっけん…つまり、【せっけんカス】ができるのです。この金属せっけんは簡単には分解されないので蓄積しやすいのです。とくに、カルシウムなどが豊富に含まれる井戸水や海外のいわゆる硬水と呼ばれるものはよりせっけんカスができやすいのです。
せっけんカスがたまると、ベターっとした質感になり動きがつきにくくなります。昔の重いスタイルに対しては良いのかもしれませんが、今の動きのあるスタイルに対しては疑問を感じます。ただ、質感の問題なのでクセ毛の方がそのベターっとした感じでクセがおさまったと感じるなど、個人によって質感の好みがあるので深くは問いませんが…。
また、せっけんカスのせいでカラーの染まりやパーマのかかりがムラになるなど、やはり問題になる面もあります。
とくに、せっけんカスがかなり蓄積していて、さらに、パーマをかける場合スタイリストは気をつけなければならないことがあります。
それは、チオグリコール酸カルシウムです。
金属せっけんは脂肪酸とカルシウムが反応した脂肪酸カルシウムです。
そして、L&M hairでは、使う場面がほとんど無いのですが(詳しくは【シンカ】をご参照ください)強いパーマをかけるときに使う薬剤はチオグリコール酸です。このチオグリコール酸がカルシウムと反応するとチオグリコール酸カルシウムになるのですが、なんと…昔の除毛剤に使われていたモノに変化するのです。こうゆう化学反応を何も考えない・何も知らないでは問題だと思います(これは一般ではなくサロン・スタイリストに対してです)
せっけん・せっけんシャンプーの愛用者はたくさんおられるようです。
地球や環境に優しい・アミノ酸などにアレルギー反応がでる・昔から自分で作って気に入っているなど…人によってこだわって使っている事は大変良いことだと思います。
しかし、何も考えないで単純に石鹸だけが良い、界面活性剤が悪い。っといった【偏った自然派志向の考え】は問題だと思います。
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landmhair
2008-11-28T01:00:12Z
2008-11-28T10:00:12+09:00
想像して下さい…
前回のシャンプーのブログはご覧になりましたか?
シャンプーに含まれる成分に少しでも興味が湧いてきたら嬉しく思います。
さて、前回の界面活性剤のほかにL&M hairで注意を呼びかけているものが…【シリコン】です!
以前、【ホームケアの落とし穴】でも掲載しましたが、シリコンについて今回は書いていこうと思います。
シリコンは、撥水性を持った鉱物油で、主にリンス・コンディショナー・トリートメントなどのコーティング材に使われています。
毛髪に吸着しやすく、サラサラッとした感触が得られ、【原料も安いこと】から多くの製品に配合されています。
最近では、シャンプーにも配合され、洗い流さないタイプのトリートメントでは主成分として配合されています。
また、シリコンの種類は数多くあり、アミノ変性型シリコンなど色々なタイプがあり、実に数百種類といわれています。
それでは、シリコンの注意点とはどんな所でしょう?
それは…【コーティング作用が強力すぎる!!】です。
コーティング作用としては1番と言っていい程のシリコンですが、コーティングするだけで内部補修力は無いのです。
そして、毛髪に吸着し蓄積していくと…なんと!?
【カラーやパーマがかかりにくくなってしますのです!】
いつもカラーが染まりにくい・パーマがかかりにくいと感じている方、もしかしたらシリコン漬けの髪なのかもしれないですよ。
シリコン配合のシャンプーで洗い、シリコン配合のコンディショナーをつけて、さらにシリコン配合の流さないタイプのトリートメントでシリコン漬けの髪は完成です。
シャンプーなどの成分表をご覧ください。
シリコンは成分表にはシリコンとは決して書いてありません!!
シリコンの表示名は【~メチコン】【~シロキサン】と書いてあります。
※ジメチコン・シクロメチコン・アモジメチコン・オクタメチルトリシロキサン・メチルシクロシロキサンなど…
上記の【~メチコン】【~シロキサン】お手持ちのシャンプーなどの成分表に書いてありませんか?
前回も書きましたが、成分表の順番が配合量の順番になっています。
もし、シャンプーの○○エキス配合と書いてあっても、その○○エキスよりもシリコンの順番が先立ったら○○エキスよりもシリコンの配合が上、つまりシリコンの手触りなのです。決して、○○エキスが髪に効いているわけではありません。
さらに、流さないタイプのトリートメントが【~メチコン】【~シロキサン】で始まっているものは、シリコンを髪に直塗りしているようなものです。一時的に髪はサラサラになりますが、補修しているわけではありませんので、中身はスカスカのままです。
シリコンは吸着しやすく剥がれにくいコーティングのため、ドライヤーを使ったとき髪が乾きにくいので、余計な時間と乾いたときには過乾燥につながります。
また、アイロンやコテを使ったときには髪の内部まで浸透し内部のタンパク変性や流出を伴います。
L&M hairではシリコンをケラチンなどをシリコン加工した【シリル化ケラチン[(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解ケラチン]】別名【ヒートケラチン】を使う事はあります。
あと、ドライした後の仕上げに求める質感によってはスタイリング剤で使う場合もあります。
しかし、何も考えずにシリコンを多用するのはどうかと思います。
想像して下さい…
前回のブログで記載した高級アルコール系のシャンプーで髪を傷めつけ、
そのシャンプーの中に入っているシリコンで○○エキスが効いていると思い、
リンスやコンディショナーなどに配合した多量のシリコンで髪が良くなったと思い込み、
さらに流さないタイプのトリートメントでシリコンのコーティングを上塗り・重ね塗りで蓄積し、
サラサラになったからカラーやパーマをしても大丈夫と思い、いざカラーなどをした時に担当スタイリストさんが思ったよりも色が明るくならなかったり、パーマがかかりにくかった時に【より強い薬を使わざるおえない状況】になってしまい、
その強い薬によってシリコンのコーティングも剥がれて、より傷んだ髪になってしまい、
またシリコンのシャンプーやトリートメントなどを一生懸命使って、
また一時的なコーティングを作り、より強い薬剤を使われて、
また…
傷む原因・カラーなどが綺麗にならない原因はサロンだけではありません!
でも、界面活性剤やシリコンの事などはテレビCMでは教えてくれません。
自分の髪を少しでも綺麗にしたいのでしたら、上記の悪循環には陥らないのが良いと思います。
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landmhair
2008-11-25T11:07:08Z
2008-11-25T20:07:08+09:00
たかが・・・ されど・・・
皆さんは、ヘアケアで重要なことって何かわかりますか?
「サロンでトリートメントをする」
「ホームケアで高いトリートメントやコンディショナーを使う」
「洗い流さないタイプのトリートメントを使う」
など、色々な意見があると思いますが、L&M hairのオススメは、【シャンプーを変える】です。
特に、カラーやパーマをしていて高いトリートメントをしているのに、【シャンプーは市販のモノを使っている】という人はほぼ無意味な事をしています。
なぜなら、【市販のシャンプーでは髪を傷ませているからなのです!!】
シャンプーで髪を傷ませている!?っと、疑問に思う人もいるかと思います…が、事実です!!
では、一体何が傷ませている原因かというと…【界面活性剤】です。
以前【ホームケアの落とし穴】でも紹介しましたが、界面活性剤は、シャンプーに配合される洗浄成分で色々な種類があります。
その中でも、高級アルコール系といわれる界面活性剤は要注意です。
高級アルコール系のシャンプーとは…
●アルキルエーテル硫酸ナトリウム(科学名:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム)
表示名:ラウレス硫酸Na・パレス-○硫酸Na(○には数字が入ります)・ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩など…
●ラウリル硫酸塩類
表示名:ラウリル硫酸Na・ラウリル硫酸TEA・ラウリル硫酸アンモニウムなど…
※高級アルコールの高級は、分子中の炭素(C)の数が多いということなので、決して高い・上等といった意味ではありません!
上記の成分は、♪油汚れに~♪のCMでおなじみの食器用洗剤や[きわだつ白さ!]などのキャッチコピーの衣類用洗剤に使われるモノで、ヤシ油などから作られるため植物性と謳っているメーカーもあります…が、ハッキリいってヤバイです!!
皆さんの頭皮は炒め物をした後のフライパンと同じくらい【べったり】していますか?
シャンプーなどの化粧品は、アメリカでは1973年、ヨーロッパでは1997年、そして日本では2001年の4月からようやく全成分表示が義務づけられました(医薬部外品のモノに関しては2008年4月から全成分表が義務づけられます)
容器の裏側には全成分が記載されています(小さい場合は箱などの裏)
シャンプーの中身の比率は、1番最初(たまに違いますが…)に水で、約60~80%を占めます(この水は精製水でも、アルカリイオン水でも、クラスターが多い・少ないなどに関係なく表記は水です)
2番目にくるものが洗浄主剤。その次が洗浄補助剤で、約20~30%を占めます。
そして、残り数%が添加物(PPT・植物エキス・防腐剤・香料など…)になります。
よく、シャンプーの容器の裏に大きく書いてある○○エキス配合など書いてありますが、その○○エキス配合などの言葉に惑わされていませんか?
成分表をよく見て考えてください!数%でも聞く添加剤ももちろんあります…ですが、やはりかなりの割合を占める界面活性剤の方が重要なのです。
つまり、シャンプーの場合ほぼ選ぶ基準は洗浄成分(界面活性剤)で決まってきます!!
例えば、同じアミノ酸系のシャンプー(ココイルグルタミン酸Naなど)で比較をする場合、添加剤はかなり重要な点になります。
また、カラーやパーマもしてなくて週に1・2回しかシャンプーしない方でしたら市販のシャンプーの洗浄力でも別にいいと思います。
よくお客様に、「市販のシャンプーで使うとしたら、どれがいいですか?」っと聞かれる事があります。
キビシイ返答になりますが、「それはコーヒー専門店で缶コーヒーでどれがおいしいですか?って聞いてるのと同じですよ。」と言います。
要するに、専門家が使っているモノと市販のでは全然違うので失礼にあたる場合もあると思います。
高い物が良い・安い物が悪いというのは必ずしも当てはまりません。
相性などもあるので、サロンで買ったモノが必ずしも全員に合うとも言いません。
髪や頭皮にお金を使いたくない人もいるかと思います。
しかし!
髪や頭皮を少しでもいたわる気持ちがあるのなら、シャンプーを考えてみるのも良いかと思います。
【たかが、シャンプー。されど、シャンプー。】
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landmhair
2008-11-23T23:56:32Z
2008-11-24T08:56:32+09:00
コンチネンタル清水B
L&M hair
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TEL:076-493-4666
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