2010年 1月の記事一覧

10年01月31日 11時16分43秒
Posted by: kuturogiclub
今日はハーブを取り入れての健康をテーマにした3回目です。

■ ハイビスカス人気
   甘い香りとさわやか味

 日本のマーケットでハーブティーとか、フラワーティーと呼ばれていた10年間、
一番飲まれていたのは、いま最も人気のあるカモミールでも、ペパーミントでもない
ハイビスカスだったのです。
コーラに始まる海外の個性のある飲み物ほど甘みをホットの倍くらい多くして、
濃さも同様に倍くらいにして冷たく冷やして一気に飲むようになっています。

 ひと昔前までは果汁や牛乳以外の嗜好(しこう)飲料は
緑茶、紅茶、中国茶、コーヒー、コーラに代表されるように、
カフェインが入っているものばかりでした。
カフェインが有害だということでカフェインレスのコーヒーが入ってきましたが、
おいしくないということで長続きしませんでした。

 英語のハイビスカス、ドイツ語のヒビスクス→ヒビス(エジプトの美の女神)
のようにありたいというスワヒリ語の語源に始まるように、
あのクレオパトラが愛飲していたのは有名ですし、まとっていた衣装も
ハイビスカスで染めてあったとの伝説も世界中で知られています。

 もちろん、ピラミッドを積み上げた作業員たちも、その天然の酸味によって、
のどの渇きを癒(いや)したり、体力づくりにも活用したのです。
ピラミッドの中に収めたミイラの防腐剤として使われるなど古代エジプト文化と
ハイビスカスは切り離せません。

 飲料用のハイビスカスはローゼル種を使います。
ハイビスカスティーはルビーのような透明な赤い色がいっぱいに広がり、
独特な甘い香りとさわやかな酸味が楽しめます。ゼリーやシャーベット、
かき氷の色付けや風味付けにも利用されます。
ローズヒップと相性がよく、ブレンドすればローズヒップ特有の軽快な甘みが加わり、
ビタミンCも倍加します。  従って、新陳代謝が悪く体に水分がたまっている方や、
お酒を飲み過ぎた方にお勧めできます。むくみもすっきり解消し、便秘にも効果的です。
血液の循環を良くするので冷え性の方は冬、濃いめにして飲むと一晩中、
体が暖まります。
10年01月30日 10時51分00秒
Posted by: kuturogiclub
今日はハーブを取り入れての健康をテーマにした2回目です。

■ 名曲『野バラ』の実
  「ビタミンの爆弾」とも

 「童は見たり、野中のバラ・・・」、あのモーツァルトやシューベルトが作曲した
「野バラ」こそ野茨(和名=のいばら)のことで、ローズヒップは野バラの実なのです。
従って彼らはローズヒップのコマーシャルソングの作曲者たちということになるのです。

 このローズヒップの最大の原産国はブルガリアとチリです。
ローズヒップでよく知られているのは、
ドッグローズとスゥイートブライアーという品種です。
ビタミンCやビタミンAがとても多く含まれており、
オレンジやレモンなどとは比較にならないほどです。
ビタミンDやカロチンもたくさん含まれており、
「ビタミンの爆弾」などとも呼ばれ、体の内側からきれいにするハーブティーとして
あまりにも有名です。
ローズヒップは紅茶よりも茶の色が薄く赤みがかった色をしています。
酸味の中に甘みも少しあります。とても飲みやすいティーです。
実を砕くと甘酸っぱいにおいが強く香ります。
合成のビタミン剤ばかりが出回っている昨今では
貴重な天然のビタミンCの補給源になります。

 世界の有名ブランドのハーブであるローズティー
(紅茶とバラの花弁=はなびらをブレンドしたフレーバーのローズティーとは
まったく異なります)は、すべてハイビスカスとミックスしたものです。
ミックスすることによって色は真紅に、味はキリッとし、
香りは酸味が強いようなにおいがします。

 仕事で目を酷使して、目の疲れが顕著な時、腎臓・胆のうの不調や喉(のど)の炎症、
声枯れ、血液の浄化作用に効果があるほか、便秘、月経不順のときに飲めば
症状を緩和してくれます。
体力がない人、妊産婦の栄養補給と強壮にもお勧めします。
また、たばこやアルコールを好む人の肌荒れを防いでくれます。

 飲み方はティーカップ一杯に対し、ローズヒップ小さじ一杯(粉砕したもの)を入れ、
8~10分おきます。砂糖や果糖、ハチミツも合います。
英語ではドッグローズと呼ばれているようにバラの中でも
軽蔑された名前をつけられていますが、ティーのほか、
シロップ、ビューレ、ゼリーにしてもよいうえ、
これほどビタミンを含有しているバラはないのです。
「バカにしないでよ」とローズヒップは叫んでいるのではないでしょうか。
10年01月29日 11時16分04秒
Posted by: kuturogiclub
今日から数回にわたってハーブを取り入れての健康をテーマにしたいと思います。

■ストレス解消効果・人気抜群 カモミール

当店でもお客様に施術後飲んで頂いてますが、日本でもカモミールティーは
人気があり、今やハーブティーの代表です。
世界中の人に愛用されており、当然、世界中で呼び方が異なります。
ドイツではカミッレ、フランスではカモミーユ、イタリアではカモミーラ、
スペインや中南米ではマンサニーヤなどと呼ばれています。

カモミールにはさまざまな品がありますが、ローマンカモミールとジャーマンカモミール
の二種が強い薬効を持つ代表格です。薬効成分はやや異なりますが、
ジャーマン種の方が抗炎症性に優れ苦味が少ないので、医薬品として使われることが
多いようです。高いリラックス効果がありますから、不眠症や不安神経症、
ストレスによって生じるイライラや気分の落ち込みなどを解消します。
たくさん食べ過ぎた時や油っこいものを食べた時に飲めば消化を助けてくれるでしょう。
お茶を入れ終わったティーパックはまぶたの腫れを取ってくれます。また、侵出液を
ローションとして使えば肌を白くすべすべにします。切り傷ややけど、
湿しんにも効果的です。お風呂に入れても楽しめ美肌効果があります。


 
10年01月28日 10時18分00秒
Posted by: kuturogiclub
ハーブの歴史、今回が最終です。

■日本に紹介されたハーブ しかし、認知までは遠く

現代医学の発達にともない、自然薬・ハーブは長く忘れられた
存在でした。しかし、科学文明がもたらした数々の弊害に対する
反省から、先進国では自然回帰志向が高まり、ハーブのよさが
再確認され始めました。この流れを受け、
日本にもハーブが入ってくるのですが、当時は「ハーブ」と
いう言葉すら知る人はなく、人々の関心もありませんでした。
最初のころは、蛇の"ハブ"のお茶(民間医療で飲まれていたハブ茶)
と勘違いされたり、ハイビスカスティーの赤い色を見て"ハブの血"
の飲み物と間違えられるなど散々な状態でした。
まだ日本人にハーブという概念がなかったので
仕方のないことだったかもしれません。
10年01月27日 19時43分23秒
Posted by: kuturogiclub
朝一番は氷でツルツルでしたが、
日中はポカポカお天気でした。

■やがてハーブはヨーロッパからアメリカへと伝わります。
そのきっかけは1649年にイギリスで起きた聖教徒革命
(ピューリタン革命)です。政府の迫害を受けたピューリタンが、
メイフラワー号に乗りヨーロッパから新天地アメリカに移住しました。
新大陸に向かったのはイギリス人だけではなく、多くのフランス人も
またアメリカに移住しています。ハーブは家財道具と一緒に大切に運ばれ、
アメリカ大陸に根を下ろすことになったのです。
もともと住んでいたネイティブアメリカンも様々な薬用植物を使っていて、
現在もハーブとして利用されているものも多数ありました。
ヨーロッパとアメリカのハーブはここで出会ったのです。



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