ベトナムで行われた日本臨床皮膚外科学会に行ってスロンボキットを使用した自己多血小板血漿注入(PRP)療法について発表してきました。この治療法の特徴は血小板と少量の白血球を肉眼で確認して確実に血漿の中に入れることができる点です。同じPRP療法のひとつであるニューリバイブジータは基本的にPRPの中にBFGF(成長因子)を入れる方法ですが、実はこのBFGFを皮膚に注射する治療については賛否両論あります。実際当院で初期に行ったBFGFによる治療で皮膚の過剰なふくらみができたこともありました。他院での治療後に同じ症状で受診される方も結構おられます。もちろん川添先生の作られた基準に従って行えば安全だと思いますが、ニューリバイブジータが今後美容治療の中でどのように評価されるか見極める必要があります。スロンボキットを使った治療でもBFGFを入れることもできますが、今後は血小板をきちんと入れてFGFなしで行っていくことも考えています。


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