レーザーメーカーのユーザーズミーティングに参加してきました。レーザー脱毛による硬毛化についての対策、肝斑の原因、血管腫の治療など大変有意義なミーティングで、へたな学会よりためになるかもしれないと思うぐらいの内容でした。レーザー脱毛では肩、背中、腕などの毛が一部太くなる硬毛化という現象が起こることがあります。脱毛を行っているクリニックでは以前から注目していたのですが、レーザーメーカーもなかなか認めようとせず、対策もなされていませんでした。今回、初めてきちんとした形で話し合いが行われたもので、驚くほど多くの医師や女性スタッフが会場に詰めかけていて、この話題の重要性を改めて感じる次第でした。硬毛化の原因はまだはっきりしませんが、硬毛化が起こりやすい皮膚の状態などについていくつかの報告があったので今後の参考にしたいと思います。対策としては、レーザーの機種を変えて治療を続ける、初回に2度打ちをするなどいくつかの方法が提案され、照射条件についても興味深い報告がありました。当院では初回の脱毛治療にはデュエットというダイオードレーザーを使用しており、万一硬毛化が起こった部分にはジェントルヤグというロングパルスヤグレーザーを照射しています。今回の情報を元に、今後もこういった機会があれば積極的に参加してさらに安全な脱毛治療を目指していこうと思います。

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