こんにちは

Lensの曽根です。



今日はカラーリングの乳化

をご説明!!



●乳化の目的

ヘアカラーの「乳化」は以下の2通りの目的があります。

(1)頭皮・地肌に付着した薬液を、きれいにしっかりと取り除く
頭皮に染まってしまった染料を落とすため、または染毛直後で毛髪表面にある不安定な染料を落としきるために乳化を行います。頭皮・地肌に付いたカラー剤(染料)は、すぐにシャンプーしても落ちにくいですが、ヘアカラーのクリームにお湯等を少しミックスさせて、軽くマッサージすると頭皮・地肌に残っているカラー剤(染料)がなじみ、染料が地肌から落ちます。

(2) 染毛されていない部分がないように、薬液を再度まんべんなく全体になじませる
白髪染めは、薬液に含まれるブラウンベース(染料)が濃く、頭皮等に汚染しやすいため、カラー後の乳化が必要です。一方、ファッションカラーは、頭皮汚染も少ないので、乳化の必要がない場合が多く、無理に行う必要はございません。乳化は、カラーの薬液とシャンプー剤が混ざることによってカラー剤のクリーム状態をこわします。これにより、髪や頭皮からカラー剤(染料)をすばやく取り除くことができます。

●乳化のメカニズムについて

乳化のメカニズムは、口紅とそれを落とすクレンジングオイルの関係と同じで、頭皮・地肌だけでなく、毛穴に入り込んだカラー剤(染料)の除去などにも効果的です。
一般的な方法として染毛後、フェイスラインや頭皮についたカラー剤(染料)と同じカラー剤でもう一度地肌や頭皮となじませるようマッサージを行うことが多いようです。

下記図中A、Bのカラー剤はカラー施術の際に一緒に塗布されたカラー剤ですが、乳化のメカニズムを図解すると、次のようになります。

faq_3_img.gif



地肌や頭皮に付いたカラー剤は、図1のように地肌についたカラー剤Aと同じカラー剤Bとを、よくなじませることで、地肌に付着した汚れ(カラー剤A)を除去されます。
効率的に乳化を行う方法としては、あらかじめ水分を足しながら、カラー剤のクリーム粘度をゆるめてマッサージするように汚れを取り除きます。水分を足すことで、AとBのなじみをよくさせ、頭皮・地肌からカラー剤を落ちやすくさせます。
また、乳化時のマッサージは、強くこすらずメイクを落とす際のクレンジングのような力でマッサージしてください。



↑↑

デミコスメティクスさんのHPから拝借ですが・・・


上記以外にも、酸化を促し
残留アルカリを除去することによって
施術後のダメージ減少の効果などもあります!!



何年も美容師をしてると当たり前にやっている事ですが
この春、新しく美容師になった皆さんには必要な知識ですよね!!





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