ちょっと前にNHKの人気番組“ためしてガッテン”で“家でもできるしみの治療”を特集していました。何か新しいことがあるかなと思い見てみましたが、しみには茶色のしみ以外に赤色のしみもあり、この赤色のしみを放置すると茶色のしみに変化していくという趣旨の内容でした。赤いしみは炎症による血管の拡張なので皮膚をこすることで起こってきます。結局しみはこすらないようにすれば予防できかつ薄くできるというものでした。これは細胞のバリアー破壊説といって私の友人でレーザー治療の権威である葛西健一郎先生がかねてから提唱しているもので、しみを10年以上治療してきた私たちにとっては新しくもなんともないことで、いつもしみでお悩みの患者さんにお話してきたことです。要するに、しみに関しては、決してこするなということなのですが、今まで長年に渡って何分(場合によっては何十分?)もかけてお化粧をして、それを落とすためにまたクレンジングでこすりまくる生活をしてきた方々にとって、そんな生活をすぐ止めるのは大変難しいことと思います。それでもあえてしみのためにはこすらないほうが良い、というのが常識ですので皆さん頑張ってこすらない洗顔を心がけてください。“それじゃあ、たるみ防止のマッサージはどうなるの?”という疑問には関しては明確な回答ができないのも事実です。今までレーザーやフォトフェイシャルで何千人というしみの治療を行ってきましたが、まだまだ勉強不足であることを自覚して、さらに上の治療を目指して頑張っていこうと思います。
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