髪は長いお友達というけれど、体の健康や肌のケアに比べ、髪のほうは後回しになってしまうケースが多いように思います。
しかし、ヘアスタイルが決まらないとその日一日が気持ちよく始まらないとは思いませんか?
料理と同じようにヘアスタイルも一番大事なのは素材です。
ヘアスタイルの場合、素材といってももともと持っているものは人それぞれです。
でも、料理において素材が新鮮でなくてはならないように、髪もまた健康な状態でこそスタイリングしやすいヘアスタイルが創れるのです。
自分の体の一部でオシャレにとても重要な部分にもかかわらず、髪に関しての知識が少ない人がとても多いと感じます。
そういう人は美容師にもたくさんいますが・・・
まず、自分の体の一部、”髪”に対して少しずつ知ることからはじめてみましょう。
自分の髪が大体何本ぐらいあるか知っていますか?
知っている人は意外と少ないと思います。
今度担当の美容師さんにたずねてみて下さい。(チョット意地悪?)
東洋人の髪はおよそ10万本あるといわれています。
欧米人は11~12万本と日本人より多いといわれています。(オウベイかっ?)
日本人のほうが髪が多く感じるのは髪の色が黒く、太いからです。
当然ですが、髪には神経がありません。
あったら大変ですよね、カットされるたびに痛くて誰も美容室に行きません。
しかしこれが、肌に対する気遣いと違い、髪が後回しにされる理由のひとつです。
ブラシが引っかかったり、枝毛になって初めて髪の傷みに気づいたときには、かなり傷んでいて、まあ切ればいいかってことになってしまうからです。
髪はもともと丈夫で大変強いものです。
どこかのお寺の釣鐘を縄の変わりに何年もつるしているとか、何千年も前のミイラに髪だけが残っていたとか言う話しを聞いたことがあります。
髪の表面はとても硬いケラチンというたんぱく質で覆われているためパーマやカラーなどの薬品にも耐えることが出来ます。
しかしそれは表面だけで、髪にしなやかさや弾力を出している中身のデリケートなたんぱく質を守っているのです。
なのである程度表面を傷つけてしまうと非常に弱いものに変わってしまうのです。
一度傷んでしまった髪は健康な髪に戻ることはありません。
髪も肌と同じようにいたわってあげてください。
あなたは今使っているシャンプーで顔を洗うことが出来ますか?
シャンプーで顔なんか洗えなくたっていいじゃないかと誰しもが思うでしょう。
しかし、顔を洗うことが出来ないシャンプーを使い続けると確実に髪を傷めます。
私は毎日髪を洗います。
でも、実は洗っているのは髪ではなく頭皮なのです。
正しい洗髪は頭皮を洗うことです。
長い髪の人、間違っても髪同士をこすり合わせて洗ってはいけません。
頭皮は頭の皮膚で、顔の皮膚とつながっています。
髪で覆われているため、顔の皮膚よりデリケートだということも出来ます。
ですから、顔を洗えるもので洗うのがいいということになるのです。
髪を洗ったあと、ギシギシしてリンスやトリートメントをしないと指が通らないとしたら、髪が傷んでいるか、シャンプーが強すぎるかのどちらかです。
強すぎるシャンプーは頭皮はもとより、髪のキューティクルを広げすぎ汚れと一緒に髪に必要な成分まで、洗い流してしまいます。
まず、シャンプーから考え直してみることでしょう。
いいシャンプーについてはまた次回ということで。