台風の後、すっきりと晴れることを「台風一過」といいます。
台風が通り過ぎたあと、通過した地域がすっきりと晴れ渡ることです。
台風が通過した後に晴れるのは、単純に言うと、そのあとに高気圧が進んで来るからです。

台風は、日本付近まで北上すると、東に進路を変えますが、そのとき、気圧の谷が進んでくると、
それに乗っかるように向きを変えることが多いのです。
そのため、気圧の谷のあとに進んでくる高気圧に、台風のあと覆われるというわけです。 

さらに台風は、湿った空気をエネルギーとして吸い込んでいます。
それまで、そこにあったじめじめした空気をすべて吸い込んで、もっていくことになります。

つまり、台風が掃除機のような役割をして、通過後は乾燥した空気となるのです。いままでの風雨から、あまりにも天気がすっきりと変わるので、あえて「台風一過」というようになったのでしょうね。

ただ、いつも晴れ渡るとはかぎりません。
台風が弱まり温帯低気圧になると、「北上」とはいきませんから、
また雨雲が進んでくることもあります。 

もうひとつ注意してほしいのは「台風一家」ではないということです。これって、勘違いしている人もいますよ

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