岡山　河田外科形成外科のブログ

今年の６月からミラドライの治療を開始して半年が経ちました。本来寒い季節になるとワキガ治療の患者さんは減少して毎年汗が気になってくる３月頃から徐々に増えていく傾向があります。ワキガの手術は１週間弱のかなりきつい包帯固定が必要なため、仕事や学校があるためなかなか治療に踏み込めない場合が多く年末年始の休みを利用して治療される方も多数ですが、ミラドライは皮膚に全く傷がつかないため仕事、通学に支障がでないのでいつでも治療が可能です。そのためこの季節でもミラドライ治療を希望される患者さんが結構いらっしゃいます。今まで治療を受けられた方は臭いや汗の量ともに症状が改善してとても喜んで頂いています。現在当院では他にクアドアラカット手術、スマートリポレーザー治療を行っていますが、今後ミラドライ治療もワキガ治療のスタンダードの一つとなっていくと考えます。

マドンナリフトはスマートサイドドットという炭酸ガスフラクショナルレーザーを用いた、目の周りの小じわやまぶたのたるみが気になっている方にお勧めの皮膚引き締め治療です。

11月のブログでもレーザー医学会での発表のことに触れましたが、セミナーや学会で何回かマドンナリフトの講演を行い、まぶたのたるみに効果があることに参加されている医師の方は大変興味をお持ちのようでした。年齢とともにまぶたの皮膚が緩んで二重の幅が小さくなったり目にかぶさったりして見にくくなる症状は保険治療で手術（眼瞼下垂手術）をすることで治すことができますが、手術までは踏み切れないという方が多いようです。マドンナリフトによって手術を同じ効果を得るのは難しいですが、実際マドンナリフトを受けられた患者さんには、二重の幅が大きくなって目が大きく見えるようになり目の周りの小じわも改善したと喜んでいただいています。治療後数日治療部位が赤くなり多少腫れますが、２４時間後から普通にメイクもできて、５～７日でノーメイクでも全くわからなくなります。１ヶ月～１ヶ月半に一度３～５回の治療がお勧めです。表立った宣伝はしていませんが徐々に患者さんが増えていっている状況です。

まぶた周囲の悩みで手術まではとお考えの方はお気軽にご相談ください。

タトゥー（刺青）除去のレーザー治療を２０年近く行っていますが、相変わらずタトゥー除去希望の患者さんは毎日のように大勢いらっしゃいます。書店に行けばタトゥー専門の雑誌も平積みしていて、タトゥーを入れている芸能人やスポーツ選手もちょくちょく目にするようなご時世ですが、世間のタトゥーに対する認識はあまり変わっていないと感じます。この前、ある職業に就くためにすぐ除去したいためにレーザー治療を断念して皮膚を削る治療を行わざるを得なくなった患者さんが２名続きました。タトゥーは皮膚の深くまで入り込んでいるため、削って取ったあとは必ずケロイド状になり醜い傷跡になります。もし切除できる大きさであっても皮膚を縫った傷跡はかなり目立ちます。タトゥーは戦士の勇気を表す目的で体に彫っていた歴史もありますが。日本では悪いイメージが強いため、いくらお洒落として一部の業界で流行しても一般社会では依然認められていないのが現状です。レーザー専門医からみてタトゥーはレーザーの改良によって目立たなくできるようになっていますが、時間と治療費がかかるのは止むを得ません。一生ついてまわるものですから軽い気持ちで入れないでよく考えてからにして欲しいと思います。