お医者さんに限らず、まさに誰でも、吸う人も吸わない人も、いつも根拠なく“あいまいに”いうのが「タバコは体に良くないよ~」です。

今までに一人だけ、お店屋さんのおばちゃんに「タバコだけは止めてください。私の家族は...」と涙ながらにいわれたのをよく覚えています。なのに吸ってしまうのがタバコ。吸ってる人だけわかりますね。

医師の言葉の中にも、多少なら良し、絶対ダメ、5本まで、いやいや1本でも吸ったら同じだよ、と様々!さらには一般人からもダメ出しのように同じことを聞き、気が付けば吸いながら自分で悪いと思ってストレス状態!あ~!

やっぱりこれも伝えたいから前回同様に同書
『自分ですぐできる免疫革命』
≪106ページからの抜粋ご紹介≫です。

その昔、タバコのCMポスターで「医師が薦めるタバコはこれ」みたいのがアメリカでありましたが、この本でやっぱり...って感じで今さらになって学んでいます...トホホ。

“今、タバコは肺がんの原因とされ、極端に悪者扱いされています。しかし、喫煙率が3割を切っている現在、肺がんが増えているのは、原因がタバコだけでなく、排気ガスなどの大気汚染にあるからだと考えられます。”

“タバコの成分のニコチンは副交感神経を刺激するアセチルコリンリセプターに結びつくため、免疫力を高める働きがあります。だから昔は「タバコは長寿の秘薬」といわれたこともあったのです。”

“しかし、タバコにはタールやベンツピレンなど有害な発がん物質も含まれます。ニコチンは副交感神経を刺激しますが、タールなどは交感神経を刺激し顆粒球を増やすわけで、体内で正反対の作用をしているのです。”

(安保氏の考えでは)
“いい作用と悪い作用の境目は1日5本程度と考えられ、それ以上吸うと悪影響のほうがどんどん大きくなります。実際、長寿者でタバコを吸っている人は、タバコを少量だけ、上手にリラックスのために役立てています。”

“お酒やタバコは、確かに過ぎると体に悪いのですが、「あれもいけない」「これもいけない」とまじめに全面禁止するのも考えもの。完ぺき主義の人、仕事中心のまじめ人間、くよくよ悩むタイプなど、ストレス解消が下手な人のほうが、深刻な病気になりがちです。”

ハイ、深刻な病気になりました~!わたしメチャクチャ鬱だったで~!

いい本だな~。タバコ吸う人にとっては...と考えちゃいけませんよ!
良くないことは確かなんですからね。
わたしもやめなければ...「うっストレスが!顆粒球が!!」

タバコを考えると、薬は毒にもなることがわかりますね。
毒が薬にもなることも。

さらに話題は脱線して麻薬、アメリカでは容易に?手に入るマリファナなどもありますね。こうなるとやはり外人(笑)の書いた本が真実味がありそうです。

誰もが知ってる?“エクスタシー”と、1988年(お!日本に帰ってきた年だ!)抗鬱剤として有名なプロザック(SSRI型として世界中で2000万人以上が使用中とのこと)を比較している部分がありましたので、ここで抜粋してご紹介!(先日ご紹介しましたマンガも参考にね!)

『最新脳科学で読み解く 脳のしくみ』
著者 サンドラ・アーモット
脳研究の分野における主要科学誌『ネイチャー・ニューロサイエンス』の元編集者。ジョンズ・ホプキンス大学で生物物理学の学士号、ロチェスター大学で神経科学の博士号を取得。イェール大学で4年間、博士課程終了後の研究を行い、1998年の『ネイチャー・ニューロサイエンス』創刊時に編集に加わり、2003年に編集長となる。編集者として3000を超える神経科学の論文を読み、神経科学と科学に関する同誌の方針について多数の論説を書く。また...
著者 サム・ワン
プリンストン大学の神経科学・分子生物学准教授。19歳でカリフォルニア工科大学物理学科を優等で卒業し、スタンフォード大学医学部で博士号を取得。デューク大学医学センター、ベル研究所ルーセント・テクノロジーズで研究を行い、米上院のための科学・教育政策に携わる。(以下省略)

≪283ページより抜粋ご紹介≫
“エクスタシーとプロザックの用途はまったくちがう。エクスタシーは脱法ドラッグで、プロザックはうつ病の治療薬。意外なのはどちらもおなじ分子を標的として、おなじ影響をおよぼすこと。”  

“神経伝達物質セロトニンは、放出されたあと、輸送タンパク質によってシナプスから取り除かれて近くのニューロンに吸収される。エクスタシーもプロザックも、この輸送タンパク質の活動をブロックするんだ。”

(中略)
“1960年代には、幸福感、親近感、他人への愛情を強めることから心理療法に使われるようになった。そしておなじ理由から、何十年か後にナイトクラブで広まった。”

(中略)
“一方プロザックは、効果が出るまで何週間も繰り返し使うことが必要だ。ゾロフトやパキシルなどの抗うつ剤とおなじように、プロザックは特殊なセロトニン再取り込み阻害薬で、もっともよく処方される薬のひとつ(注:海外)。こういう薬が分子レベルでなにをするかはわかっているけれど、それが気分に影響する仕組みはよくわからない。ひょっとして、こうした薬物の投与がくり返されると、脳の神経化学が適応するのかもしれない---たとえば(以下省略)”

(中略)
“...エクスタシーはアンフェタミンと構造が似ているから、アンフェタミンのようにドーパミン取り込みをブロックし、そのためコカインやアンフェタミンと似た効果が生まれるのかもしれない。”


セロトニンがシナプスに十分に供給されないと鬱病の原因になることから、この領域でSSRIが調節してくれることでうつ症状の緩和が期待できる。いやいや、薬だから薬事法関係なく“緩和してくれる”と言っちゃいましょう!

Selective Serotonin Reuptake Inhibitors=選択的セロトニン再吸収阻害物質

プロザックについてのご参考サイト: 
http://adbusters.cool.ne.jp/prozac.htm
単なる説明じゃないから面白いですよ。

ちなみにわたしには解剖生理学の授業は一回落として再履修したというちょっと恥ずかしい経験あり...(だってアッパーディビジョンだもん...)もっと恥ずかしいのは日本への留学生として受講した上智大学のサマースクールの3つの講座(なんと9単位分!)をすべてサボったという凄い実績?もあり。(笑)四谷までいったらもう疲れちゃって...今でも毎年上智さんは案内をくれます。もういい歳なんだけど...過去のこともストレス~!

今日も明るく楽しく前向きに参りましょう!
そしてリラックスして。



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