前回に引き続き、「何を食べたらいいのだろう?」と少し考えてみました。

「食べることに自信をなくした日本人」島田彰夫 芽ばえ社
から。

例えばライオンは肉食、ウマは草食・・・というように、動物は種ごとに決まった食べ物があります。

人間は同じ一つの種なのに、地域により植物中心食からほぼ完全に肉食まで様々です。なぜでしょう? そこには土地が寒冷で作物がとれない等の自然環境からくる事情が関わっていると考えられます。

この本では、生き物としての「ヒト」の本来の食性は何なのか? ヒトの形態や機能などから考察しています。

ヒトの歯は、肉食動物とも草を食べるウマなどの草食動物とも異なり、主に穀類などを咀嚼しやすい臼歯の形態をしていて、またヒトは唾液の中にアミラーゼというデンプンを分解する酵素が多いそうです。

おっぱいを飲む赤ちゃんのときにはラクターゼという乳糖を分解する酵素が多く分泌されているのですが、離乳期頃になると減り、以降は代わりにアミラーゼ(デンプン消化酵素)が多く出るようになります。
(たまに牛乳を飲むと下痢をする人がいるのはこのラクターゼが減ってしまうためです)

離乳期以降もラクターゼが減らない人種もいるそうです。何千年にもわたって牛の乳を飲み続けたヨーロッパ系の人々やラクダの乳を飲んできた砂漠に住む人々です。が、全人口の2割弱程だそうで、大多数のヒト-日本人やアジア人、アフリカ系の人々についてはラクターゼは離乳期以降は減ります。

「!!!・・・・」

これはちょっとビックリしました。「ご飯ばかりでなくオカズももっと食べなさい」「給食の牛乳は残すな」と言われて育ち、年頃になれば「やせたいならご飯を減らすといい」というアドバイスを度々聞いてきました。

でも私の身体はデンプン食-米などの穀類やイモ食に適している・・・ということですよね?

そして牛乳は、何千年も乳食してきた人種には合った食べ物かもしれないけれど、日本人の私の身体にはそれほど合う食べ物ではなさそうです。

「日本の伝統的な食事が良い」 とよく聞きますが、今ひとつ「何故良いのか?」がピンとこない所もありました。

しかしこの本を読んで、それはどうも 「それを食べるのに適した身体だから」 らしいと、その理由が見えたような気がしました。


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