人間とは恒温動物ですから、外気に関係なく、脳や体腔内の温度を
36.5度に保とうとします。この温度を保つ役割を果たしているのが、
体内をくまなく流れる血液です。血液は一年365日、
同じように流れているわけではありません。
夏など外気の温度が高いときには皮膚の表面を流れ、
発汗を促して熱を放出させますし、逆に冬など外気の温度が低いときには、
脳や体腔内に集まって温度を保とうとします。このように血液の分布が環境に応じて
変化することで、脳や体腔内の温度を36.5度に保つことができるのです。

冷え性は、こういった血液の分布が異状をきたし、
足先などに十分な血液が行き渡らないときにおきます。
逆に血液の量が多いときには、ほてりという症状が出ます。
冷え性には、足先の血管の拡張とともに、自律神経に程よい刺激を
与えることが大変効果的です。

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