眼瞼下垂の手術が増えています。

眼瞼下垂には先天性のものと、

加齢のために皮膚やまぶたを上げる筋肉が緩んで起こる後天性のものがあります。

先天性の眼瞼下垂で小児期に手術をする場合は全身麻酔による手術となりますので、

入院のできる施設をご紹介するようになります。

先天性でも成人の方や後天性の眼瞼下垂は

局所麻酔の日帰り手術が当院で行うことができ、

形成外科の専門医が手術を行います。

皮膚が緩む皮膚弛緩性の眼瞼下垂は、余った皮膚を切除する手術を行います。

また、筋肉が緩んでいる場合は、

まぶたの奥にある眼瞼挙筋という薄い筋肉を短くする手術を行います。

筋肉が短くなるため、

目を閉じた時に少しまぶたが閉じきれなくなることがありますが、

徐々に慣れてきます。

術後はまぶたが腫れますのでしばらくサングラスなどをするとよいでしょう。

腫れは2週間程度目立ちますが徐々に引いて、

1ヶ月もするとかなり落ち着きます。

まぶたを上げる筋肉が弱すぎて短くしても効果がない場合は、

筋肉の膜によるまぶたの釣り上げ手術が必要になりますので

入院のできる施設をご紹介することもあります。

これら眼瞼下垂の手術は視界を確保するという機能的な治療で保険適用となりますが、

美容外科の技術で可能な限りきれいな目を創る治療を心がけています。

なお皮膚がたるんでいるのみで視界に影響がないものは保険適応となりません。

眼瞼下垂を治療することで肩こりや頭痛といった症状が改善することもあります。

最近視界にまぶたの皮膚がかぶってきたとか、

目を開ける時におでこに力を入れないといけないといった方はお気軽にご相談ください。


                      院長 河田


この記事のタグ ≫