ここ1,2年で、炭酸泉ヘッドスパを導入する美容院が増えていますね。

美容師さんに「炭酸泉ヘッドスパの効果って何ですか?」って聞くと、
こぞって「毛穴の汚れが落ちる」「シリコンを取り除いてくれる」と言いますが、その実態とは?

毛穴に付着した皮脂を、きれいに分解・除去する!? ⇒ 嘘

そもそも、炭酸(二酸化炭素)に油分(脂)を分解する能力なんてないんですもの。
東北大大学院の猪股教授の研究結果により、二酸化炭素を温度31.0 ℃に保った状態で7.37 Mpという高圧力をかけて「超臨界状態」になった時に、はじめて油(脂)を分解することができる、ということが分かっております。
つまり、美容院にあるような圧力では不可能。

毛髪に付着したシリコンやワックスなどの化学物質を取り除く!? ⇒ 嘘

NHKで放送された聖マリアンナ医科大学の井上准教授の監修のもとで行われた実験では、お湯に濃度3500ppmの二酸化炭素を含ませた炭酸水を頭皮に10分間当てることで、二酸化炭素の起泡力によって、毛髪に付着した化学物質が“少し”除去できたことが確認されています。

こういうことを美容師さんに言うと
「でも、実際に頭皮がキレイになっているから、よくない?」
って言う。

それは、気泡の力によって、多少の付着物が取り除かれているにすぎず、
二酸化炭素による効果ではないんですよ。
顕微鏡レベルで見れば、毛穴につまった皮脂や化学物質は残ってるってこと。

毛細血管の血流を増加させ、新陳代謝を促進させる!? ⇒ 嘘

多くの臨床試験により、大量の二酸化炭素が、皮膚の毛細血管から取り込まれると「一時的な酸欠状態」を察知した体が、血管を拡張させ、血行・血流がよくなる、ということが分かっております。
鹿児島大学の松元教授の研究によって、41 ℃の高濃度炭酸泉(二酸化炭素濃度1000ppm以上:お湯1リットルに炭酸ガスが1000mg以上溶けたもの)に10分間、浸かった場合の深部体温が、さら湯では1℃上昇するのに対し、高濃度炭酸泉では1.2℃上昇することが分かっております。

ここがポイントなのよ。

美容ディーラーは、美容院に対して、
「ヨーロッパでは、天然炭酸泉の入浴に健康保険が適用されるほど効果は立証されており、日本の医学会でも治療効果を得るために必要な二酸化炭素濃度は1000ppm以上と定め、血圧を下げたり、免疫力を高めたり、といった健康効果が様々な医療機関の臨床結果により分かっております。」
という常套句を使って売り込んでくる。
それを美容師は「医学的な裏付けがあるんだぁ」ってことで購入してしまい、お客様にもその説明をしちゃうってわけ。

でも、真相はデタラメ。
それらの効果は、あくまでも「相応の時間、且つ継続的な入浴を繰り返した場合の効果」であり、それらを論拠にして謳われているヘッドスパの効果には、医学的な裏付けはナシ。

カラー剤やパーマ液によりアルカリ性に傾いた髪を弱酸性へと戻してくれる ⇒ 本当

毛髪は、アルカリ性に傾くとキューティクルが開く性質があるため、カラー剤やパーマ液によってアルカリ性に傾いた毛髪はパサツキます。
そこで、弱酸性(pH4.5~5.0)である炭酸泉は、アルカリ性に傾いた毛髪を弱酸性に戻してくれる効果があり、毛髪の風合いを良くしてくれます。

よく「パーマ液を付けると頭皮がヒリヒリしていたが、終わった後に炭酸泉ヘッドスパをやると、ヒリヒリが治った」と言われますが、これは頭皮がアルカリ性に傾くことで感じた刺激を、弱酸性に戻すことによってその刺激が中和されたから。

ただし、決してアルカリ性や化学物質による害を取り除いたわけではない。

まっ、気持ち的にスッキリするからいっか、てぐらいなものってこと。


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