このブログはL&M hairのブログ【ソルトシの日記】から2007年05月08日(火)のブログを転載してます。

想像して下さい…
前回のシャンプーのブログはご覧になりましたか?
シャンプーに含まれる成分に少しでも興味が湧いてきたら嬉しく思います。
さて、前回の界面活性剤のほかにL&M hairで注意を呼びかけているものが…【シリコン】です!
以前、【ホームケアの落とし穴】でも掲載しましたが、シリコンについて今回は書いていこうと思います。
シリコンは、撥水性を持った鉱物油で、主にリンス・コンディショナー・トリートメントなどのコーティング材に使われています。
毛髪に吸着しやすく、サラサラッとした感触が得られ、【原料も安いこと】から多くの製品に配合されています。
最近では、シャンプーにも配合され、洗い流さないタイプのトリートメントでは主成分として配合されています。
また、シリコンの種類は数多くあり、アミノ変性型シリコンなど色々なタイプがあり、実に数百種類といわれています。
それでは、シリコンの注意点とはどんな所でしょう?
それは…【コーティング作用が強力すぎる!!】です。
コーティング作用としては1番と言っていい程のシリコンですが、コーティングするだけで内部補修力は無いのです。
そして、毛髪に吸着し蓄積していくと…なんと!?
【カラーやパーマがかかりにくくなってしますのです!】
いつもカラーが染まりにくい・パーマがかかりにくいと感じている方、もしかしたらシリコン漬けの髪なのかもしれないですよ。
シリコン配合のシャンプーで洗い、シリコン配合のコンディショナーをつけて、さらにシリコン配合の流さないタイプのトリートメントでシリコン漬けの髪は完成です。

シャンプーなどの成分表をご覧ください。
シリコンは成分表にはシリコンとは決して書いてありません!!

シリコンの表示名は【~メチコン】【~シロキサン】と書いてあります。
※ジメチコン・シクロメチコン・アモジメチコン・オクタメチルトリシロキサン・メチルシクロシロキサンなど…

上記の【~メチコン】【~シロキサン】お手持ちのシャンプーなどの成分表に書いてありませんか?
前回も書きましたが、成分表の順番が配合量の順番になっています。
もし、シャンプーの○○エキス配合と書いてあっても、その○○エキスよりもシリコンの順番が先立ったら○○エキスよりもシリコンの配合が上、つまりシリコンの手触りなのです。決して、○○エキスが髪に効いているわけではありません。
さらに、流さないタイプのトリートメントが【~メチコン】【~シロキサン】で始まっているものは、シリコンを髪に直塗りしているようなものです。一時的に髪はサラサラになりますが、補修しているわけではありませんので、中身はスカスカのままです。
シリコンは吸着しやすく剥がれにくいコーティングのため、ドライヤーを使ったとき髪が乾きにくいので、余計な時間と乾いたときには過乾燥につながります。
また、アイロンやコテを使ったときには髪の内部まで浸透し内部のタンパク変性や流出を伴います。
L&M hairではシリコンをケラチンなどをシリコン加工した【シリル化ケラチン[(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解ケラチン]】別名【ヒートケラチン】を使う事はあります。
あと、ドライした後の仕上げに求める質感によってはスタイリング剤で使う場合もあります。
しかし、何も考えずにシリコンを多用するのはどうかと思います。

想像して下さい…

前回のブログで記載した高級アルコール系のシャンプーで髪を傷めつけ、
そのシャンプーの中に入っているシリコンで○○エキスが効いていると思い、
リンスやコンディショナーなどに配合した多量のシリコンで髪が良くなったと思い込み、
さらに流さないタイプのトリートメントでシリコンのコーティングを上塗り・重ね塗りで蓄積し、
サラサラになったからカラーやパーマをしても大丈夫と思い、いざカラーなどをした時に担当スタイリストさんが思ったよりも色が明るくならなかったり、パーマがかかりにくかった時に【より強い薬を使わざるおえない状況】になってしまい、
その強い薬によってシリコンのコーティングも剥がれて、より傷んだ髪になってしまい、
またシリコンのシャンプーやトリートメントなどを一生懸命使って、
また一時的なコーティングを作り、より強い薬剤を使われて、
また…

傷む原因・カラーなどが綺麗にならない原因はサロンだけではありません!
でも、界面活性剤やシリコンの事などはテレビCMでは教えてくれません。
自分の髪を少しでも綺麗にしたいのでしたら、上記の悪循環には陥らないのが良いと思います。



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