このブログはL&M hairのブログ【ソルトシの日記】から2008年05月04日(日)のブログを転載してます。

シャンプーの分析2
さて、今回は添加剤について説明したいと思います。
その前に、皆様に確認したいことがあります。
よく[無添加]と書かれていることがありますが、一体何が無添加かご存知ですか?

無添加とは…正式には【旧表示指定成分無添加】が正しく、旧表示指定成分とは、2001年3月まで、表示が義務づけられていた指定成分のこと。化粧品に含まれる化学薬品の中で、厚生省が指定したアレルギーや皮膚障害を起こす可能性の高い成分を『旧表示指定成分』といいその成分は全部で102種類あります。2001年4月からは、全成分表示が義務化され旧表示指定成分という言葉が使われています。

上記に、正式には…と書いたのは、現在[無添加]と記載されているものは、パラベン(保存料)無添加・香料無添加・着色料無添加などきちんとした無添加ではない事が多いので、無添加だけで良いものと判断するのは間違っていると思います。
また、旧表示指定成分無添加の製品が必ずいいものかというと、それも一概に言えないのです。
例えば、旧表示指定成分の中のある成分は、現在きわめて安全な成分であると変更になったものもあります。
それどころか、旧指定成分に入っていないものが、実は危険な場合もあるのです。

それでは、添加物とは一体どうゆうモノかというと…前回記載した【界面活性剤】・【油性原料】・【保湿剤】・【植物抽出エキス】・【キレート剤】・【防腐剤】・【ph(ペーハー)調整剤】・【香料】・【着色料】・などがあります。

このように、多種多様なものが配合されてシャンプーやトリートメントが作られるのです。
そして、今回はL&M hairのオススメの成分を紹介したいと思います。
※良い成分は日々開発・商品化していますので、このブログの内容も変更していくことがあります。

【PPT】分子量…数百から数万
・加水分解ケラチン
・加水分解コラーゲン
・加水分解シルク
・加水分解コンキオリン
・加水分解大豆タンパクなど…

【カチオン化】俗称:ダメージセンサー
・ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチン
・ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解コラーゲン
・ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解シルクなど…

【シリル化】別名:ヒートPPT
・(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解ケラチン
・(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン
・(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルクなど…

【アルキルカチオン化】
・ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン
※分子量20,000~40,000の高分子ケラチン

◎プロティーキュート
・プロティーキュートは、γケラトース3種類(Hガンマ・Cガンマ12・Cガンマ)とαケラトース2種類(Uアルファ・Cアルファ)の5種類の毛髪補修効果の高い高分子ケラチンです。
特に、Cガンマ12は補修力が最高レベルの原料です。
上記のラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチンはCガンマ12のことです。
詳しくは◎プロティーキュートをクリックしてください。

・ケラテック[表示名:ケラチン]
※加水分解されていない特殊なケラチン。分子量40,000~60,000

【脂質系】
・ペリセア(ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)
・リピジュア(ポリクオタリウム-51・ポリクオタリウム-61・ポリクオタリウム-64・ポリクオタリウム-65)
※ヒアルロン酸の約2倍の保湿力を持っている脂質です。
※L&M hairで使用しているものは毛髪用のポリクオタリウム-64(分子量約60万)
・ナノCMC(ナノリポソーム)…DDS(ドラッグデリバリーシステム)の事。
最新のナノテクノロジーで有効成分(L&M hairの場合は、18-MEA・コレステロール・セラミド)をナノリポソーム(極小のカプセル)化して必要な場所に浸透させる技術。

【キトサン誘導体】
・カルボキシメチルキトサンサクシナミド(分子量:約30万)
・ヒドロキシプロピルキトサン(キトフィルマー(分子量約45万):キトフィルマーHV[高濃度タイプ]分子量約90万)

【ヒアルロン酸誘導体】
・アセチルヒアルロン酸
・ヒドロキシプロピルヒアルロン酸

【尿素誘導体】
・ヒドロキシエチルウレア

【ヘアケア用植物エキス】
・ローズマリーエキス

【抗炎症誘導体】
・グリチルリチン酸ジカリウム

【カチオン化セルロース】
・ポリクオタリウム-10(分子量約50万)

【アミノ酸誘導体】
・ポリ-γ-グルタミン酸
・ポリアスパラギン酸

【NMF】
・プロデュー400・500
・PCA-Na

【ph調整剤】
・リンゴ酸
※基本的にクエン酸が使用されますが、リンゴ酸は毛髪内部の空洞を補正してくれる役割がありますので、ここではオススメしています。
・グリコール酸
※リンゴ酸&グリコール酸は毛髪に付着したミネラル分(カルシウム・マグネシウムなど)を除去したくれます。その際、除去力はグリコール酸のほうが上です。

【架橋材】
・ヘマチン(グロスフィリン)
・ポリアミドエピクロルヒドリン

【フッ素】
・パーフルオロポリメチルイソプロピル

【ヒトオリゴペプチド系】
※ヒトオリゴペプチド-数字で表示されている。EGFで有名になったのはヒトオリゴペプチドー1

【アミノペプチド系】
・アルジルリン…表示名称:アセチルヘキサペプチド-3
※塗るボトックスで有名になった成分

・マトリキシル…表示名称:パルミトイルペンタペプチド-4(旧表示:パルミトイルペンタペルチド-3)

【金属ナノコロイド】
・プラチナ(白金)
・金
・銀
※プラチナはナノコロイドのプラチナで、よくD社の健康食品で宣伝しているものが有名だと思います。抗酸化性が強いのでしわや育毛などのアンチエイジング効果が期待されています。
髪に入ると金属ですので吸着されやすく、プラスの電荷があるので泥パックのように髪もしっかりするとは思いますが、パーマには影響があるかもしれません。キレート等の問題があります。
ただ、非常に高価な薬品で、あまり配合していないと思いますので、心配するほどではないと思います。

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