このブログはL&M hairのブログ【ソルトシの日記】から2008年07月30日(水)のブログを転載してます。

水は水です!!
最近、広告やインターネットなどでさまざまな水が紹介されています。
お客様にもたまにL&M hairの浸透水のことを聞いてくることがあります。
しかし、L&M hairでは、浸透水は【ミネラルなどの不純物が入っていない】ので、PPTの希釈などに使用しています。
水は、主にサポートに徹するものだと思っています。

ですが、最近は水がメインになっている場合があります。
【ビー○ンのお水】が有名なのですが、そのお水を使うと【薬剤が無毒化するや髪が傷まない】などが謳われていたり、また別のメーカーの【電子水】などでは、【キューティクルが自己再生する・髪の内部のミトコンドリアが活性する】などの効果を謳った商品もあります。

また、水だけではなく最近は【ピコテクノロジーを使った完熟ミネラル】というM○Dという商品もあります。

どの商品も、やればやるだけ良くなるいうフレーズがついていて、中にはカラーやパーマをすると髪が治る、カラーをしてもプリンが分からないなどのことが書いてあります。

普通、カラー剤などに何の変哲も無いただのお水を添加するだけでも、薬剤はお水によって薄まるので傷みにくくなります。カラーなどが無毒化・無害化することはありません。

毛髪は死んだ細胞なので何を使ってもミトコンドリアが活性することもなければ、キューティクルが再生することなどもありません。

いま現在、CMC(細胞間脂質)をナノリポソーム化(ナノカプセル)するDDS(ドラック・デリバリー・システム)と呼ばれるナノテクノロジーがようやくできて、業界内では画期的な進化を遂げたのです。
仮に、ナノサイズ(10億分の1)よりもさらに小さいピコサイズ(1兆分の1)が実現できたとしたら、世界規模の発明になり、先に医療技術に使用されます。
仮に毛髪化学に先に落とし込まれても特許も取っていないのはすごく寛大なメーカーだと思います。

完熟ミネラルをアミノ酸結合する為に200度のアイロンで加熱すると髪にツヤがでると書いてありますが、ミネラルはL&Mのブログに書いてあるように、髪にとっては不純物になります。
200度のアイロンは髪のタンパク質の熱変性をまねきます。それに、200度のアイロンでは艶ではなく、一時的なテカリです。

商品を使っているスタイリストは、必ずしも商品や成分の事を分かっているわけではありません。
商品を売っている材料屋(ディーラー)も商品や成分のプロではありません(ちゃんと勉強しているディーラーもたくさんいますが…)
残念なことではありますが、一部のメーカーによる偏った知識や理論を、真面目に受け止めているサロンやスタイリストが、真剣に悪気も無しにお客様に提供している場合もあります。

水に不思議な力がまったく無いとはいいません。
化学で説明できないこともたくさんあると思います。
しかし、今の毛髪理論のCMC補給(ナノリペア・ペリセアなどの内部補修)・高分子補修(プロティーキュート・リピジュア・キトサンなどの外部補修)とは、まったくかけ離れた理論…天然水・電子水・完熟ミネラル液などを使って治すなどは、ありえない事です!
【水は水です!!】
L&M hairでは、良い水は、良いサポート役をしてくれると思っています。




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