『○○ですけど、10時頃カットばお願いしたかばってん、よかでしょうか?』

 


「よかですけど、カラーはせんでもいいとですか?」

 


『こないだ来たとき五十肩ち言よんなはったけん、抱えてもらうとの気の毒っかですもん・・・』

 


「いえいえ、気遣わんでください。よかですよ!」

 

 

『よかとですか?、そんならお願いします!』

 

 

「はい(^-^)/」

 

 

60代後半のこのお客様は10代のころ病を患い、以来車椅子の生活で両手も思うように動かせません。

 

 

移動も着替えも排泄も、介護を要します。

 

 

いつものメニューは、カットカラー。

 

 

髪を洗うときは抱きかかえて移動します。

 

 

美容室に行きたくても家族に伝えることに気が引け、連れて行ってもらえるまで我慢しておられます。

 

 

いつもの来店周期は3ヶ月。

 

 

前々回お越しなった際、「切りたくなったらご連絡ください。お迎えにあがります。」と伝えていましたが、気を遣われ連絡はありませんでした。

 

 

そこで3ヶ月経ったときこちらからご連絡しましたが、やはり気を遣われお断りされました。

 

 

まもなく来店されましたが、(余計に気を使わせたのでは)と思い、今回は連絡を遠慮しました。

 

 

そして5ヶ月ぶりの来店。

 

 

『もっと早く来たかったんですが・・・。』と本音がポロリ、ずいぶん我慢なされた様子。

 

 

そんな状態でありながら私の五十肩に気を遣われる様子に、(まだまだ商売人として失格やな、何とかせなならん!)と思うのでした。

 

 

また連絡してみよう!

 

 


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