商売人失格
2012年07月28日 14:45:56
Category: General
『○○ですけど、10時頃カットばお願いしたかばってん、よかでしょうか?』
「よかですけど、カラーはせんでもいいとですか?」
『こないだ来たとき五十肩ち言よんなはったけん、抱えてもらうとの気の毒っかですもん・・・』
「いえいえ、気遣わんでください。よかですよ!」
『よかとですか?、そんならお願いします!』
「はい(^-^)/」
60代後半のこのお客様は10代のころ病を患い、以来車椅子の生活で両手も思うように動かせません。
移動も着替えも排泄も、介護を要します。
いつものメニューは、カットカラー。
髪を洗うときは抱きかかえて移動します。
美容室に行きたくても家族に伝えることに気が引け、連れて行ってもらえるまで我慢しておられます。
いつもの来店周期は3ヶ月。
前々回お越しなった際、「切りたくなったらご連絡ください。お迎えにあがります。」と伝えていましたが、気を遣われ連絡はありませんでした。
そこで3ヶ月経ったときこちらからご連絡しましたが、やはり気を遣われお断りされました。
まもなく来店されましたが、(余計に気を使わせたのでは)と思い、今回は連絡を遠慮しました。
そして5ヶ月ぶりの来店。
『もっと早く来たかったんですが・・・。』と本音がポロリ、ずいぶん我慢なされた様子。
そんな状態でありながら私の五十肩に気を遣われる様子に、(まだまだ商売人として失格やな、何とかせなならん!)と思うのでした。
また連絡してみよう!
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