2008年 12月の記事一覧
このブログはL&M hairのブログ【ソルトシの日記】から2008年01月30日(水)のブログを転載してます。
シャンプーの分析1
さて、このブログを見てシャンプーの界面活性剤に興味が出てきた方もおられると思います。
そこで界面活性剤の種類と選ぶ際のポイントを今回は説明したいと思います。
【アニオン性界面活性剤】
◎高級アルコール系
●ラウレス硫酸アンモニウム●ラウリル硫酸TEA●(C12・13)パレス-3硫酸Na●アルキルエーテル硫酸塩など…
○○硫酸Na(○○はラウレスなど)は、非常に刺激・洗浄力が高いアニオン活性剤です。原料自体も安価ですので、市販のシャンプーの主剤になっている事が多いです。この活性剤が入っているものは基本的にはオススメはできません。
泡立ちがいいというメリットもあるのですが、泡立ちをよくするためなら別の活性剤もあります。
また、汚れを落とすためなら、刺激の少ない活性剤でも2度洗いで十分落とせます。
詳しい内容は【たかが… されど…】をご参照下さい。
※成分表の最後のほうにラウレス硫酸Naなどがあった場合は添加剤の乳化・安定剤の代わりに使うことも、稀にあります。
◎アミノ酸系
●ココイルグルタミン酸TEA●ラウロイルメチルアラニンNa●ココイルサルコシンNaなど…
グルタミン酸はアミノ酸(グルタミン酸)由来、アラニンはアミノ酸(β[ベータ]-アラニン)由来、サルコシンはアミノ酸(グリシン)由来のアニオン活性剤です。
グルタミン酸は、洗浄力が強くなく、あわ立ちもあまりよくないのですが、皮膚毛髪に対してとても低刺激で優しく、コンディショニング効果も高く、高価なアニオン活性剤です。
アラニンは、適度な洗浄力と脱脂力を有しており、シットリとした感触のアニオン活性剤です。
サルコシンは、温和な洗浄力と静菌力を有しており、歯磨剤から身体洗浄剤まで幅広く使用され、サッパリとした仕上がりのアニオン活性剤です。
そのほかに、アスパラギン酸・リンゴ酸などのアミノ酸系シャンプーがあります。
アミノ酸系のシャンプーが主剤になっているシャンプーは、ダメージ毛に対してオススメです。
※アミノ酸系のシャンプーのアミノ酸は、皮膚に対して親和性が高いため、かゆみがでる人もおられます。
◎タンパク質由来系
●ラウロイル加水分解シルクNa●ココイル加水分解コラーゲンNa・ラウロイルシルクアミノ酸Kなど…
シルク・コラーゲンなどタンパク質を加水分解して得られるポリペプチド(PPT)を元にして作られるアニオン活性剤。
皮膚・毛髪に対して低刺激で、非常にコンディショニング効果が高い、非常に高価な活性剤。
※ラウロイル加水分解シルク・ラウロイルシルクアミノ酸Kは、リンス不要なくらいの仕上がりになります。
◎タウリン系
●ココイルメチルタウリンNa●ラウロイルメチルタウリンNa
合流アミノ酸といわれるアニオン活性剤。
AMT(アシルメチルタウリン)と呼ばれることもある。
皮膚・毛髪に対して低刺激の泡立ちの良好な活性剤。
◎α(アルファ)-オレフィン系
●(C14-16)オレフィンスルホン酸Na
洗浄力が高く、泡立ちも良好なアニオン活性剤。
高級アルコール系よりも皮膚への刺激がやや弱くなっている。
※成分表の2・3番目(水の次)だと濃度が濃いため、サッパリとした仕上がりのシャンプーになります。4番目以降は泡立ち・洗浄力の向上に使われます。
◎スルホコハク酸系
●スルホコハク酸ラウレス2Na
泡の持続力が優れているアニオン活性剤。他の活性剤と組み合わせると起泡力が増します。高級アルコールを原料としているが、高級アルコール系よりも皮膚刺激はやや弱くなっている。
※成分表の2・3番目(水の次)だと濃度が濃いため、サッパリとした仕上がりのシャンプーになります。4番目以降は泡立ち・洗浄力の向上に使われます。
◎アルカリ石けん系
●オレイン酸Na●石けん用素地など…
いわゆる石けん。生分解性が高く、洗浄力があるアニオン活性剤。
ph(ペーハー)が高いため、皮膚への刺激性・毛髪へのダメージがある。また、水の中のカルシウムイオンなどと結合して、スカム(石のようなもの)を作り、髪に吸着し、毛髪が硬くなってしまう。
詳しくは【自然派志向の落とし穴】をご参照下さい。
◎酸性石けん系
●ラウレス-3酢酸Naなど…
アルカリ石けんを改良したもの、生分解性が良く、適度な洗浄力があるアニオン活性剤。
弱酸性なので、刺激が緩和されている(ラウレス3酢酸Naが弱酸性と書きましたが、上のアルカリ石けん系以外はシャンプーの場合、高級アルコール系だろうと、アミノ酸系だろうと弱酸性が基本です)
※成分表の2・3番目(水の次)だと濃度が濃いため、サッパリとした仕上がりのシャンプーになります。4番目以降は泡立ち・洗浄力の向上に使われます。
◎アミドエーテル硫酸系
●PEG-3ヤシ油脂肪酸アミドMEA硫酸Na
高級アルコール系とほぼ同等の泡立ちの良さがありながら、アシルメチルタウリン系(AMT)に構造が類似しており、皮膚刺激は高級アルコール系よりも弱くなっている。
※成分表の2・3番目(水の次)だと濃度が濃いため、サッパリとした仕上がりのシャンプーになります。4番目以降は泡立ち・洗浄力の向上に使われます。
【両性界面活性剤】
◎ベタイン系[アミド型]
●コカミドプロピルベタイン●ラウラミドプロピルベタインなど…
天然成分を原料とした、高発泡性・低刺激性を有する両性界面活性剤。
アニオン活性剤との組み合わせにより、優れた増粘・増泡性を示す。
その特性はとてもマイルドで、コンディショニング効果もあり、ベビー用のシャンプーにも使われる洗浄剤。
◎ベタイン系[イミダゾリウム型]
●ココアンホプロピオン酸Na●ラウロアンホ酢酸Na●ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルメチルグリシンなど…
特に眼に対する刺激が低い両性界面活性剤。
ベビーシャンプーなど、低刺激性洗浄剤の基材として使用される
※ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルメチルグリシンは、2007年6月に誕生した両性界面活性剤で、カラーの褪色を抑えることに対して非常に高い効果を持っています。
◎アミノ酸系
●ラウリミノジプロピオン酸Na
両性とアミノ酸の両方の良い点を持ち、眼・皮膚への刺激性が最も少ない低刺激性の両性活性剤。
【非イオン性界面活性剤】
●コカミドDEA
シャンプーに配合すると、泡の安定性向上、起泡、増粘、などの効果が得られる。
ただし補助的に配合するのがベストで、配合比率が高すぎると髪の質感低下につながる。
●ラウラミドDEA
シャンプーに配合すると、泡の安定性向上、起泡、増粘、などの効果が得られる。
皮膚に対して刺激を緩和する作用もあり、高級シャンプーや洗顔料に使われる。
コカミドDEAよりも高性能である。
●デシルグルコシド●ラウリルグルコシド
シャンプーに配合すると、泡の安定性向上、起泡、増粘、などの効果が得られる。
低刺激性で洗浄力を持ちながら高発泡性の非イオン性界面活性剤。
※非イオン系は基本的に乳化剤や安定剤などに使用されることが多いので、ここでは発泡剤として使用されるものを紹介しました。
【カチオン性界面活性剤】
[~クロリド]
●ステアルトリモニウムクロリド●ベヘントリモニウムクロリドなど…
第四級カチオン界面活性剤。カチオンとは毛髪に吸着しやすい状態のことをいう。
毛髪に吸着されて帯電防止、しなやかに柔軟効果を示す。
インバスタイプのリンスやトリートメントにはほぼ確実に含まれ、シャンプー後の髪のコンディションを整える。
トリートメント成分とは異なり、一時的に質感をアップするものである。
静電気や絡まりを防ぐのに有効である。
ただし、タンパク変成作用、殺菌作用なども有すので頭皮には付かないほうが好ましい。
[~アミン]
●ステアラミドエチルジエチルアミン●ベヘナミドプロピルジメチルアミン
いわゆる低刺激カチオン性界面活性剤。
第四級カチオン界面活性剤(~クロリド)よりも低刺激でほぼ同じ効果がある。
毛髪に吸着し、帯電防止、柔軟性などの機能を発揮する。
皮膚や眼に穏和で生分解性にも優れている。
●ラウラミンオキシド
カチオン性の界面活性剤。
シャンプーに配合すると、気泡力・洗浄力増強、泡の安定性向上が望める。
また、帯電防止などのヘアコンディショニング効果もある。
肌に対しても低刺激な成分である。
●クオタリウム-○
○の部分は数字が入る。
数字によって効果が変わるます。
毛髪にはクオタリウム-33がオススメです。
詳しくは、別項で説明します。
●ポリクオタリウム-○
○の部分は数字が入る。
数字によって効果が変わります。
毛髪には、ポリクオタリウム-7・10・51・61・64がオススメです。
詳しくは、別項で説明します。
以上がシャンプーやトリートメントなどに配合されている界面活性剤の概要です。
L&M hairでは、まず高級アルコール系の活性剤が入っていないもの。
そして、水の次に書いてある主洗浄成分が、タンパク質系・アミノ酸系・ベタイン系・タウリン系のシャンプーがオススメです。
また、酸性石けん系・α-オレフィン系・スルホコハク酸系・アミドエーテル硫酸系・非イオン性活性剤などの場合は、水・主洗浄成分の次、なるべく3・4番目以降に含まれるものが良いと思います。
補修力◎ タンパク質由来系
↓
補修力◎ アミノ酸系(グルタミン酸系)
↓
補修力○ ベタイン系・アミノ酸系(アラニン系・サルコシン[グリシン]系)・タウリン系
↓
補修力△ 酸性石けん系・α-オレフィン系・スルホコハク酸系・アミドエーテル硫酸系・非イオン性活性剤
↓
補修力× アルカリ石けん系・高級アルコール系(アルキルエーテル硫酸系)
成分は日々開発されているため、ここに書いてあるものが全てではありませんが、シャンプーなどを選択する際の参考になれば良いと思います。
シャンプーの分析1
さて、このブログを見てシャンプーの界面活性剤に興味が出てきた方もおられると思います。
そこで界面活性剤の種類と選ぶ際のポイントを今回は説明したいと思います。
【アニオン性界面活性剤】
◎高級アルコール系
●ラウレス硫酸アンモニウム●ラウリル硫酸TEA●(C12・13)パレス-3硫酸Na●アルキルエーテル硫酸塩など…
○○硫酸Na(○○はラウレスなど)は、非常に刺激・洗浄力が高いアニオン活性剤です。原料自体も安価ですので、市販のシャンプーの主剤になっている事が多いです。この活性剤が入っているものは基本的にはオススメはできません。
泡立ちがいいというメリットもあるのですが、泡立ちをよくするためなら別の活性剤もあります。
また、汚れを落とすためなら、刺激の少ない活性剤でも2度洗いで十分落とせます。
詳しい内容は【たかが… されど…】をご参照下さい。
※成分表の最後のほうにラウレス硫酸Naなどがあった場合は添加剤の乳化・安定剤の代わりに使うことも、稀にあります。
◎アミノ酸系
●ココイルグルタミン酸TEA●ラウロイルメチルアラニンNa●ココイルサルコシンNaなど…
グルタミン酸はアミノ酸(グルタミン酸)由来、アラニンはアミノ酸(β[ベータ]-アラニン)由来、サルコシンはアミノ酸(グリシン)由来のアニオン活性剤です。
グルタミン酸は、洗浄力が強くなく、あわ立ちもあまりよくないのですが、皮膚毛髪に対してとても低刺激で優しく、コンディショニング効果も高く、高価なアニオン活性剤です。
アラニンは、適度な洗浄力と脱脂力を有しており、シットリとした感触のアニオン活性剤です。
サルコシンは、温和な洗浄力と静菌力を有しており、歯磨剤から身体洗浄剤まで幅広く使用され、サッパリとした仕上がりのアニオン活性剤です。
そのほかに、アスパラギン酸・リンゴ酸などのアミノ酸系シャンプーがあります。
アミノ酸系のシャンプーが主剤になっているシャンプーは、ダメージ毛に対してオススメです。
※アミノ酸系のシャンプーのアミノ酸は、皮膚に対して親和性が高いため、かゆみがでる人もおられます。
◎タンパク質由来系
●ラウロイル加水分解シルクNa●ココイル加水分解コラーゲンNa・ラウロイルシルクアミノ酸Kなど…
シルク・コラーゲンなどタンパク質を加水分解して得られるポリペプチド(PPT)を元にして作られるアニオン活性剤。
皮膚・毛髪に対して低刺激で、非常にコンディショニング効果が高い、非常に高価な活性剤。
※ラウロイル加水分解シルク・ラウロイルシルクアミノ酸Kは、リンス不要なくらいの仕上がりになります。
◎タウリン系
●ココイルメチルタウリンNa●ラウロイルメチルタウリンNa
合流アミノ酸といわれるアニオン活性剤。
AMT(アシルメチルタウリン)と呼ばれることもある。
皮膚・毛髪に対して低刺激の泡立ちの良好な活性剤。
◎α(アルファ)-オレフィン系
●(C14-16)オレフィンスルホン酸Na
洗浄力が高く、泡立ちも良好なアニオン活性剤。
高級アルコール系よりも皮膚への刺激がやや弱くなっている。
※成分表の2・3番目(水の次)だと濃度が濃いため、サッパリとした仕上がりのシャンプーになります。4番目以降は泡立ち・洗浄力の向上に使われます。
◎スルホコハク酸系
●スルホコハク酸ラウレス2Na
泡の持続力が優れているアニオン活性剤。他の活性剤と組み合わせると起泡力が増します。高級アルコールを原料としているが、高級アルコール系よりも皮膚刺激はやや弱くなっている。
※成分表の2・3番目(水の次)だと濃度が濃いため、サッパリとした仕上がりのシャンプーになります。4番目以降は泡立ち・洗浄力の向上に使われます。
◎アルカリ石けん系
●オレイン酸Na●石けん用素地など…
いわゆる石けん。生分解性が高く、洗浄力があるアニオン活性剤。
ph(ペーハー)が高いため、皮膚への刺激性・毛髪へのダメージがある。また、水の中のカルシウムイオンなどと結合して、スカム(石のようなもの)を作り、髪に吸着し、毛髪が硬くなってしまう。
詳しくは【自然派志向の落とし穴】をご参照下さい。
◎酸性石けん系
●ラウレス-3酢酸Naなど…
アルカリ石けんを改良したもの、生分解性が良く、適度な洗浄力があるアニオン活性剤。
弱酸性なので、刺激が緩和されている(ラウレス3酢酸Naが弱酸性と書きましたが、上のアルカリ石けん系以外はシャンプーの場合、高級アルコール系だろうと、アミノ酸系だろうと弱酸性が基本です)
※成分表の2・3番目(水の次)だと濃度が濃いため、サッパリとした仕上がりのシャンプーになります。4番目以降は泡立ち・洗浄力の向上に使われます。
◎アミドエーテル硫酸系
●PEG-3ヤシ油脂肪酸アミドMEA硫酸Na
高級アルコール系とほぼ同等の泡立ちの良さがありながら、アシルメチルタウリン系(AMT)に構造が類似しており、皮膚刺激は高級アルコール系よりも弱くなっている。
※成分表の2・3番目(水の次)だと濃度が濃いため、サッパリとした仕上がりのシャンプーになります。4番目以降は泡立ち・洗浄力の向上に使われます。
【両性界面活性剤】
◎ベタイン系[アミド型]
●コカミドプロピルベタイン●ラウラミドプロピルベタインなど…
天然成分を原料とした、高発泡性・低刺激性を有する両性界面活性剤。
アニオン活性剤との組み合わせにより、優れた増粘・増泡性を示す。
その特性はとてもマイルドで、コンディショニング効果もあり、ベビー用のシャンプーにも使われる洗浄剤。
◎ベタイン系[イミダゾリウム型]
●ココアンホプロピオン酸Na●ラウロアンホ酢酸Na●ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルメチルグリシンなど…
特に眼に対する刺激が低い両性界面活性剤。
ベビーシャンプーなど、低刺激性洗浄剤の基材として使用される
※ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルメチルグリシンは、2007年6月に誕生した両性界面活性剤で、カラーの褪色を抑えることに対して非常に高い効果を持っています。
◎アミノ酸系
●ラウリミノジプロピオン酸Na
両性とアミノ酸の両方の良い点を持ち、眼・皮膚への刺激性が最も少ない低刺激性の両性活性剤。
【非イオン性界面活性剤】
●コカミドDEA
シャンプーに配合すると、泡の安定性向上、起泡、増粘、などの効果が得られる。
ただし補助的に配合するのがベストで、配合比率が高すぎると髪の質感低下につながる。
●ラウラミドDEA
シャンプーに配合すると、泡の安定性向上、起泡、増粘、などの効果が得られる。
皮膚に対して刺激を緩和する作用もあり、高級シャンプーや洗顔料に使われる。
コカミドDEAよりも高性能である。
●デシルグルコシド●ラウリルグルコシド
シャンプーに配合すると、泡の安定性向上、起泡、増粘、などの効果が得られる。
低刺激性で洗浄力を持ちながら高発泡性の非イオン性界面活性剤。
※非イオン系は基本的に乳化剤や安定剤などに使用されることが多いので、ここでは発泡剤として使用されるものを紹介しました。
【カチオン性界面活性剤】
[~クロリド]
●ステアルトリモニウムクロリド●ベヘントリモニウムクロリドなど…
第四級カチオン界面活性剤。カチオンとは毛髪に吸着しやすい状態のことをいう。
毛髪に吸着されて帯電防止、しなやかに柔軟効果を示す。
インバスタイプのリンスやトリートメントにはほぼ確実に含まれ、シャンプー後の髪のコンディションを整える。
トリートメント成分とは異なり、一時的に質感をアップするものである。
静電気や絡まりを防ぐのに有効である。
ただし、タンパク変成作用、殺菌作用なども有すので頭皮には付かないほうが好ましい。
[~アミン]
●ステアラミドエチルジエチルアミン●ベヘナミドプロピルジメチルアミン
いわゆる低刺激カチオン性界面活性剤。
第四級カチオン界面活性剤(~クロリド)よりも低刺激でほぼ同じ効果がある。
毛髪に吸着し、帯電防止、柔軟性などの機能を発揮する。
皮膚や眼に穏和で生分解性にも優れている。
●ラウラミンオキシド
カチオン性の界面活性剤。
シャンプーに配合すると、気泡力・洗浄力増強、泡の安定性向上が望める。
また、帯電防止などのヘアコンディショニング効果もある。
肌に対しても低刺激な成分である。
●クオタリウム-○
○の部分は数字が入る。
数字によって効果が変わるます。
毛髪にはクオタリウム-33がオススメです。
詳しくは、別項で説明します。
●ポリクオタリウム-○
○の部分は数字が入る。
数字によって効果が変わります。
毛髪には、ポリクオタリウム-7・10・51・61・64がオススメです。
詳しくは、別項で説明します。
以上がシャンプーやトリートメントなどに配合されている界面活性剤の概要です。
L&M hairでは、まず高級アルコール系の活性剤が入っていないもの。
そして、水の次に書いてある主洗浄成分が、タンパク質系・アミノ酸系・ベタイン系・タウリン系のシャンプーがオススメです。
また、酸性石けん系・α-オレフィン系・スルホコハク酸系・アミドエーテル硫酸系・非イオン性活性剤などの場合は、水・主洗浄成分の次、なるべく3・4番目以降に含まれるものが良いと思います。
補修力◎ タンパク質由来系
↓
補修力◎ アミノ酸系(グルタミン酸系)
↓
補修力○ ベタイン系・アミノ酸系(アラニン系・サルコシン[グリシン]系)・タウリン系
↓
補修力△ 酸性石けん系・α-オレフィン系・スルホコハク酸系・アミドエーテル硫酸系・非イオン性活性剤
↓
補修力× アルカリ石けん系・高級アルコール系(アルキルエーテル硫酸系)
成分は日々開発されているため、ここに書いてあるものが全てではありませんが、シャンプーなどを選択する際の参考になれば良いと思います。
このブログはL&M hairのブログ【ソルトシの日記】から2006年10月18日(水)のブログを転載してます。
FLY HAIR
「軽くしてください」
お客様のオーダーで必ずといっていいほど言われます…が、どこを軽くするのか?どこまで軽くするのか?っというのが、実は重要で【とりあえず軽く…】っと、思っている方は要注意です。
確かに、今は軽いスタイルが多いのですが、スタイルには本当に軽くしていい部分と、残しておかなければならない部分があります。
また、スタイルによっても少し重めに仕上げたほうが良い場合もあります。
昔…4種類の基本カット【ワンレングス・グラデーション・レイヤー・スクエア[セイムレイヤー]】が偉大なるヴィダル・サスーンによってうまれた頃は、欧米人の髪には適応しましたが、日本人の硬くて直毛の髪には全然合いませんでした。それが、徐々に日本人の髪に合うように軽くするという流れになりました。
しかし、軽くするという事が世に氾濫するようになり、毛先をただ梳いたり・削いだりするペラペラ・スカスカな再現性の悪いスタイルが多数見られました。ただ、時代がウルフなど軽さが優先されたスタイルが主流だったからです。
一方、軽さがありながら、再現性を高めるためのカットを考えるサロンもありました。それが、くびれヘアーなどに代表される2セクション(セクションカット)です。
もともと、髪質が問題の日本人ですが、もう1つ問題なのが…骨格です!!
ゼッペキ・ハチはりと骨格が欧米人と異なり、さらに硬毛・直毛が加わると、かなりスタイル作りは大変です。そんな時には、2セクションは有効なのです。
2セクションとは、スタイルを構成するときハチ辺りから上(オーバーセクション)と下(アンダーセクション)に分けて切り方を変える方法で、レイヤーonレイヤーやグラonレイヤーなどがあります。
しかし、この2セクションも何も考えずに、ただ上下で分けたり、やみくもにセクションを増やしたりする傾向があります(5セクションなど全体をつなげない場合もありますが、骨格ややりたいスタイルを考えてカットします)
なにごとも度が過ぎるとバランスが悪くなります。セクションでカットすることで骨格をカバーしたり、軽く見せることもできますが、髪質を見極めたうえで行わないと余計に手入れがしづらいスタイルになってしまいます。
最近は何でこの位置がつながってないのか、何でここまで軽くしているのかと疑問に思うスタイルがたまに見かけます。
あまりにも軽くなりすぎたスタイルは、チョット根元が伸びただけですぐに重たくなったと感じます。そして、また根元を梳いたらどんどん毛先がペラペラ・スカスカになってしまいます。
ペラペラ・スカスカなスタイルはダメージも受けやすく、乾燥もしやすいので毛先がまとまらずに広がってしまいます。また、軽すぎると光が乱反射しますので艶もでません。さらに、パーマや縮毛矯正をしても綺麗なスタイルにはなりません。
L&M hairでは、とりあえず軽くするのではなく、季節によって、スタイルによって軽くしたり落ち着かせたりするのが良いと考えています。
FLY HAIR
「軽くしてください」
お客様のオーダーで必ずといっていいほど言われます…が、どこを軽くするのか?どこまで軽くするのか?っというのが、実は重要で【とりあえず軽く…】っと、思っている方は要注意です。
確かに、今は軽いスタイルが多いのですが、スタイルには本当に軽くしていい部分と、残しておかなければならない部分があります。
また、スタイルによっても少し重めに仕上げたほうが良い場合もあります。
昔…4種類の基本カット【ワンレングス・グラデーション・レイヤー・スクエア[セイムレイヤー]】が偉大なるヴィダル・サスーンによってうまれた頃は、欧米人の髪には適応しましたが、日本人の硬くて直毛の髪には全然合いませんでした。それが、徐々に日本人の髪に合うように軽くするという流れになりました。
しかし、軽くするという事が世に氾濫するようになり、毛先をただ梳いたり・削いだりするペラペラ・スカスカな再現性の悪いスタイルが多数見られました。ただ、時代がウルフなど軽さが優先されたスタイルが主流だったからです。
一方、軽さがありながら、再現性を高めるためのカットを考えるサロンもありました。それが、くびれヘアーなどに代表される2セクション(セクションカット)です。
もともと、髪質が問題の日本人ですが、もう1つ問題なのが…骨格です!!
ゼッペキ・ハチはりと骨格が欧米人と異なり、さらに硬毛・直毛が加わると、かなりスタイル作りは大変です。そんな時には、2セクションは有効なのです。
2セクションとは、スタイルを構成するときハチ辺りから上(オーバーセクション)と下(アンダーセクション)に分けて切り方を変える方法で、レイヤーonレイヤーやグラonレイヤーなどがあります。
しかし、この2セクションも何も考えずに、ただ上下で分けたり、やみくもにセクションを増やしたりする傾向があります(5セクションなど全体をつなげない場合もありますが、骨格ややりたいスタイルを考えてカットします)
なにごとも度が過ぎるとバランスが悪くなります。セクションでカットすることで骨格をカバーしたり、軽く見せることもできますが、髪質を見極めたうえで行わないと余計に手入れがしづらいスタイルになってしまいます。
最近は何でこの位置がつながってないのか、何でここまで軽くしているのかと疑問に思うスタイルがたまに見かけます。
あまりにも軽くなりすぎたスタイルは、チョット根元が伸びただけですぐに重たくなったと感じます。そして、また根元を梳いたらどんどん毛先がペラペラ・スカスカになってしまいます。
ペラペラ・スカスカなスタイルはダメージも受けやすく、乾燥もしやすいので毛先がまとまらずに広がってしまいます。また、軽すぎると光が乱反射しますので艶もでません。さらに、パーマや縮毛矯正をしても綺麗なスタイルにはなりません。
L&M hairでは、とりあえず軽くするのではなく、季節によって、スタイルによって軽くしたり落ち着かせたりするのが良いと考えています。
このブログはL&M hairのブログ【ソルトシの日記】から2007年06月19日(火)のブログを転載してます。
さて、合成界面活性剤(ラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Naなど)・シリコン(ジメチコン・シクロペンタシロキサンなど)に続いて注意しなければいけないホームケアの落とし穴は…
【せっけん[石鹸]】です!!
なぜ石鹸!?
昔からある物で、自然や天然な感じのする物で、無添加などとにかく肌によさそうなものなのに…なぜ?っと、思った人も多いと思います。
石鹸とは…
※石鹸用素地・カリ石鹸用素地・○○酸Na(○○はオレイン酸などの脂肪酸)など…
よくシャンプーなどの合成界面活性剤は危険、シャンプーは天然のせっけんやせっけんシャンプーなら安全、っと思っている方もおられますが、せっけんも脂肪酸とアルカリ金属を化学反応で合成されたアニオン界面活性剤なのです。
合成界面活性剤で危険なのは、上記のラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Naなどの旧表示指定成分のモノで、刺激に関してもせっけんよりもアミノ酸系の界面活性剤のほうがはるかに少ないのです。
また、せっけんはアルカリ性です。身体の皮膚の場合はせっけんで洗っても、一時的にアルカリにph(ペーハー)は傾きますが、皮膚の中和作用が働き再び正常なph(ペーハー)の弱酸性に戻ります。
しかし、髪の場合はアルカリに傾けると髪の表面のキューティクル(魚のウロコ・屋根の瓦などのように幾重にもかさなって髪の内部を守っている部分)が開きます。酸性(クエン酸など…)のリンスなどをつけない限り戻りません。
つまり、せっけんシャンプーで髪を洗うと洗っている間はキューティクルが開いてしまうので、髪の内部のたんぱく質などが流出しやすい状態になります。特に、カラーやパーマをされている方は、カラーの褪色やパーマのダレにつながるのです。
また、せっけんシャンプーは水に含まれるカルシウムなどの金属イオンと反応して金属せっけん…つまり、【せっけんカス】ができるのです。この金属せっけんは簡単には分解されないので蓄積しやすいのです。とくに、カルシウムなどが豊富に含まれる井戸水や海外のいわゆる硬水と呼ばれるものはよりせっけんカスができやすいのです。
せっけんカスがたまると、ベターっとした質感になり動きがつきにくくなります。昔の重いスタイルに対しては良いのかもしれませんが、今の動きのあるスタイルに対しては疑問を感じます。ただ、質感の問題なのでクセ毛の方がそのベターっとした感じでクセがおさまったと感じるなど、個人によって質感の好みがあるので深くは問いませんが…。
また、せっけんカスのせいでカラーの染まりやパーマのかかりがムラになるなど、やはり問題になる面もあります。
とくに、せっけんカスがかなり蓄積していて、さらに、パーマをかける場合スタイリストは気をつけなければならないことがあります。
それは、チオグリコール酸カルシウムです。
金属せっけんは脂肪酸とカルシウムが反応した脂肪酸カルシウムです。
そして、L&M hairでは、使う場面がほとんど無いのですが(詳しくは【シンカ】をご参照ください)強いパーマをかけるときに使う薬剤はチオグリコール酸です。このチオグリコール酸がカルシウムと反応するとチオグリコール酸カルシウムになるのですが、なんと…昔の除毛剤に使われていたモノに変化するのです。こうゆう化学反応を何も考えない・何も知らないでは問題だと思います(これは一般ではなくサロン・スタイリストに対してです)
せっけん・せっけんシャンプーの愛用者はたくさんおられるようです。
地球や環境に優しい・アミノ酸などにアレルギー反応がでる・昔から自分で作って気に入っているなど…人によってこだわって使っている事は大変良いことだと思います。
しかし、何も考えないで単純に石鹸だけが良い、界面活性剤が悪い。っといった【偏った自然派志向の考え】は問題だと思います。
さて、合成界面活性剤(ラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Naなど)・シリコン(ジメチコン・シクロペンタシロキサンなど)に続いて注意しなければいけないホームケアの落とし穴は…
【せっけん[石鹸]】です!!
なぜ石鹸!?
昔からある物で、自然や天然な感じのする物で、無添加などとにかく肌によさそうなものなのに…なぜ?っと、思った人も多いと思います。
石鹸とは…
※石鹸用素地・カリ石鹸用素地・○○酸Na(○○はオレイン酸などの脂肪酸)など…
よくシャンプーなどの合成界面活性剤は危険、シャンプーは天然のせっけんやせっけんシャンプーなら安全、っと思っている方もおられますが、せっけんも脂肪酸とアルカリ金属を化学反応で合成されたアニオン界面活性剤なのです。
合成界面活性剤で危険なのは、上記のラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Naなどの旧表示指定成分のモノで、刺激に関してもせっけんよりもアミノ酸系の界面活性剤のほうがはるかに少ないのです。
また、せっけんはアルカリ性です。身体の皮膚の場合はせっけんで洗っても、一時的にアルカリにph(ペーハー)は傾きますが、皮膚の中和作用が働き再び正常なph(ペーハー)の弱酸性に戻ります。
しかし、髪の場合はアルカリに傾けると髪の表面のキューティクル(魚のウロコ・屋根の瓦などのように幾重にもかさなって髪の内部を守っている部分)が開きます。酸性(クエン酸など…)のリンスなどをつけない限り戻りません。
つまり、せっけんシャンプーで髪を洗うと洗っている間はキューティクルが開いてしまうので、髪の内部のたんぱく質などが流出しやすい状態になります。特に、カラーやパーマをされている方は、カラーの褪色やパーマのダレにつながるのです。
また、せっけんシャンプーは水に含まれるカルシウムなどの金属イオンと反応して金属せっけん…つまり、【せっけんカス】ができるのです。この金属せっけんは簡単には分解されないので蓄積しやすいのです。とくに、カルシウムなどが豊富に含まれる井戸水や海外のいわゆる硬水と呼ばれるものはよりせっけんカスができやすいのです。
せっけんカスがたまると、ベターっとした質感になり動きがつきにくくなります。昔の重いスタイルに対しては良いのかもしれませんが、今の動きのあるスタイルに対しては疑問を感じます。ただ、質感の問題なのでクセ毛の方がそのベターっとした感じでクセがおさまったと感じるなど、個人によって質感の好みがあるので深くは問いませんが…。
また、せっけんカスのせいでカラーの染まりやパーマのかかりがムラになるなど、やはり問題になる面もあります。
とくに、せっけんカスがかなり蓄積していて、さらに、パーマをかける場合スタイリストは気をつけなければならないことがあります。
それは、チオグリコール酸カルシウムです。
金属せっけんは脂肪酸とカルシウムが反応した脂肪酸カルシウムです。
そして、L&M hairでは、使う場面がほとんど無いのですが(詳しくは【シンカ】をご参照ください)強いパーマをかけるときに使う薬剤はチオグリコール酸です。このチオグリコール酸がカルシウムと反応するとチオグリコール酸カルシウムになるのですが、なんと…昔の除毛剤に使われていたモノに変化するのです。こうゆう化学反応を何も考えない・何も知らないでは問題だと思います(これは一般ではなくサロン・スタイリストに対してです)
せっけん・せっけんシャンプーの愛用者はたくさんおられるようです。
地球や環境に優しい・アミノ酸などにアレルギー反応がでる・昔から自分で作って気に入っているなど…人によってこだわって使っている事は大変良いことだと思います。
しかし、何も考えないで単純に石鹸だけが良い、界面活性剤が悪い。っといった【偏った自然派志向の考え】は問題だと思います。