最近話題のマッサージ「ロミロミ」はハワイが起源なのだけれど、今ではオーストラリアやバリでもやっていて、勿論日本でもやっていて、タイ式マッサージや台湾式足ツボが日本ではやっているのと同じで、一つの流行ブランドなのでしょう。

 日本で生まれた指圧にしても日本国内よりはむしろ欧米で人気があり、特に東洋人が行う手技は繊細で「アシアン・ハンド」として好まれているようです。ハワイで「ロミロミ」を有りがたがって受けるのは観光客だけで、現地の人は案外「指圧」や「あん摩」などを受けているのかも知れませんね・・・というか、そもそも「ロミロミ」とはハワイの古代語で「あん摩、指圧」のことで、古代から続く医療の一つでしたが、今ではリラクゼーションをもっぱらとしているようで・・・。

 ロイアル・ハワイアン・ホテルのエステルームで何年か前に「ロミロミ」を経験しました。
 受付の女性はオリエンタルなカワイ子ちゃんでしたが、実際にマッサージを行ったのは身長190cmを超える、中年の白人のおじさんでした。デカかったけれどやたら優しくて、ちょっとオカマっぽかったのを記憶しています。
 いわゆるオイルマッサージなのですが、前腕を使って背部を広く軽擦するのが特徴と思っていたのですが、なんか結構 雑で、不器用で、あまり気持ち良くありませんでしたし、スエーデン式マッサージとどこが違うかも曖昧な施術でした。
僕の体のサイズに合わない手のでかさ!も落ち着かなくて・・・。

 基本的にマッサージはアシアン・ハンド(オリエンタル・ハンドと言う言葉は最近では使われないようです)が良いですね。 西洋人の特に男の施術者はだめですね(チョッとステレオタイプな思いこみだけど・・・)。もともと近代マッサージはヨーロッパ(フランス、ドイツ)で生まれ、軍人の体調管理や慰安のために行われていました。日本にも明治時代にドイツから帝国陸軍へと伝わりました。よく昔の戦争映画でナチス親衛隊の将校クラブなどのシーンが出てきますが、サウナとオイルマッサージはつきもので、マッチョなお兄さんが施術をしています(女性の施術者は出てきません)ネ。あとはシャンパンとシャンソン・・・これもナチス独逸へのステレオタイプなイメージかな・・・。

 スポーツトレーナーがやるようなドイツ式の力強いスポーツ・マッサージなどは良いんでしょうが、繊細さはやっぱり東洋人でないと出せませんね・・・といっても国民性なのか、韓国人や中国人の施術も結構荒っぽい時があります(あくまで、観光客向けなのでしょうが・・・)。日本人がどのマッサージでも一番上手なのではないでしょうか。


 ちなみに、一緒に「ロミロミ」を受けた女房は「チョッと肩がこっている」と口をすべらせたおかげで、肩をぐりぐりやられて、とても痛かったそうですが、いわゆるドーゼ(刺激)過多で、何日間か痛みが残ったようです。
 一般に観光地でやっている名物マッサージを受けて良い思いをしたことは残念ながら少ないですね・・・、期待しすぎもありますし、チェックが厳しすぎるからかな・・・商売柄ネ。

 ちょっと補足になりますが、「ロミロミ」がハワイ語で「あん摩、指圧」のことであるとするならば、日本では「あん摩・マッサージ・指圧」は今も医療行為であって、それを「ロミロミ」と呼ぼうが「ほぐし」と呼ぼうが、施術を行うには国家資格(厚生労働大臣免許)が必要になるわけで・・・ハワイの●●先生直伝などといっても何の意味も無く、法的には無免許マッサージと見なされるのですが・・・・固いことを言うとネ。

<鍼灸マッサージサロン・セラピット>



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