孔子は論語で
「吾、三十にして立つ。四十にして惑わず、五十にして天命を知る」


「五十にして天命を知る」、
つまり己の人生の使命を知ると言っています。


でもその前に「四十にして惑わず」の状態が必要です。


人が迷わないという状態とはどういう状態でしょうか。


それは、自分自身をよく知ることだと思います。

 

自分が大切にしている価値観や人生観、
自分という人間が何者なのかを知ることによって迷いが消えます。

 

私はこれはけっして年齢や経験だけの問題ではないと思います。


若くても自分のミッションをしっかりもっている人はたくさんいます。


逆に、
ある程度の経験があってもいまだに有名人の生き方にあこがれ、
右往左往したり人に流されたりしている人もいます。

 

黒沢明監督の「生きる」という映画を見たことはありますか?


30年間黙々と生活のために働いてきた市役所の市民課長が、
余命数カ月と宣告された中で「生きる」という意味を探すという話です。

 

余命を知らされた主人公は、
死の恐怖と戦いながら、残された時間で何をすべきかを必死に探し続けます。

貯金をはたき、慣れない遊びやお酒にも手を出します。


最終的に主人公は残された時間を使って、
市民のために公園を作ろうと決意します。


そして、
様々な抵抗にあいながらもひたむきに公園づくりに取り組んでいきます。


それは、彼が社会に対して貢献することができる、
まさに彼にしかできない天から与えられたミッションだったんです。

 

完成した公園のブランコに1人揺られ、
主人公は満足げな顔をしてひっそりと死んでいきます。

 

人間というのは、
自分らしく社会に貢献できるミッションにたどり着いた時、
生きる迷いがなくなるのではないでしょうか。

 

そして天命を感じミッションを持った時、
どんな困難も乗り越えられる力が備わると思います。

 

1分間メールマガジン
#69「ミッションが困難を乗り越える力をつける」より

 

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私は必要に迫られ美容師志しました。

 

そこに明確なミッションはなく、
「食べていくため」、「稼ぐため」の手段でした。

 

日々惰性の人生を送る中
ストレス状態から髪は薄くなり、鬱の診断。

 

この経験を生かし
サロンでうす毛改善のお手伝いをするように。

 

この方々から頂く『ありがとう』は
私が求めていたものでした。

 

そして明確なミッションを見つけることができました。

 

誰かのために

社会に貢献できること
は、
人を強くする力を持っていると思います。

 

これが、
「迷いがなくなる」ことかもしれませんね。

 



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